毒りんご (ページ13)

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恋人？ページ13

ゲーセンの前のベンチで風磨を待っているとチャラチャラした三人組に声をかけられた。

「可愛い子だね」

「名前教えて」

「俺たちと遊びに行こ」

うっとうしいゞ(`□´")。こんなことしてるけど誰でも良い訳じゃない。

「おい、人の女に何してんの？」

驚くほど冷たい声の風磨。恐いのか、何も言わず立ち去った。

「お待たせ」

こんな風磨は初めて。と思ったら優しい顔で頭を撫でてくれる。

「ゲーセンで遊んだ？」

首を横に振ると手を引かれる。顔が近くなり、そのまま唇を重ねる。

「じゃあ、少し遊ぼ」

手を繋ぎお店に入る。

一体、私たちは何だろう。周りから見ると恋人に見えるのかな？

首を横に振る。お金の関係。第一、風磨にだって、大切な人はいる。

ゲーセンで遊んだ後はいつも通り、彼の家に行って夜を過ごした。

疲れなのか、この日は一週間ぶりにぐっすりと眠ることが出来た。