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‘喉元過ぎれば熱さを忘れる,

と言うのは本当らしい。

俺が退院して一週間も経たない内に中島は元通りになった。

まぁ、その方が楽で良いけど。

話は変わってもうすぐ、修学旅行。

なんだけど、、相変わらず、中島は自分の部屋に居る。

「話し合い参加しろよ」

「良いよ、別に。不満があったら父さんに言って変えてもらうから」

「そんなんで理事長の仕事増やすなよ」

ため息をついて呆れてると椅子でくるくると回っていた中島が

立ち上がった。

「俺のことに口挟まないで」

ゾッとするほど冷たく低い声。

思わず、後ずさりするけど中島の目は俺を逃がさない。

吸い込まれそうなくらい済みきった目に怯えてると、

腕を掴まれ、あっという間にベッドに押し倒される。

「先生は俺の言うことだけ聞いてれば良いよ」

それ以上は何も言わず、俺の唇を塞いだ。

一筋の光も無い真っ暗な闇の中で、

見つからない答えを探しにさ迷い歩く。

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作者名:莉奈 x他2人 | 作成日時:2017年7月5日 18時

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