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薬品の匂いが漂う保健室に足を踏み入れる。

一番奥のベットのカーテンが閉まってる。

どうせ、中島だろ。勢いよく開けると誰も居ない。

あれ?珍しい。中島が放課後に保健室を使わないなんて。

感心しながら後ずさりをすると何かにぶつかった。

まさか、、、恐る恐る振り返ると不機嫌そうな顔の中島が居る。

だんだんと深くなっていくキスに力が抜け、後ろ向きに倒れる。

受け止めてくれるベットにホッとしたのも束の間、

中島が俺の首を両手で掴む。

「さっき職員室で誰と喋ってたの?」

「あれは、、」

中島が両手に力を入れる。息が苦しい。

「先生好きだよ。殺したいくらい。

 いっそ殺そうかな。そしたら、一生俺のものだし」

普通の人ならドン引きするかも知れない。

ちょっと前の、中島と出会う前の俺もそうだったと思う。

だから、殺されることにさえ心地よさを感じてる俺はきっと異常なんだろう。

でも、中島になら殺されても良い。そう思ってる俺も居る。

「先生は俺のもの」

薄れ行く意識の中、中島の声が聞こえた。

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作者名:莉奈 x他2人 | 作成日時:2017年7月5日 18時

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