どうしてこうなった ページ28
そしてまた放課後がやってきた。
「ねえモブ君。脳幹電波部の件、どうなったの?」
私はやっとしたかった質問をした。
まあさっきまで忘れていたのだが…
「ああ、それなら入部することにしたんだ。これから入部届け出しにいくところ。良かったらAさんも一緒に行こうよ」
入部しちゃうんだ…
でも、モブ君が決めたことだし、モブ君の意思を尊重してあげるべきなのかな?
そうだね、そうするべきだ。あの部活、すごい怪しいけど。
「うん!」
私は鞄を背負い、モブ君と脳電部の部室へと向かった。
******
「やっぱり来てくれると思ってたわ!さあ、ここにサインを!」
部室へ入るなり、トメ先輩が上機嫌で入部届けを差し出してきた。
それをモブ君が受け取ろうとすると、部室の扉が開いた。
その瞬間、トメ先輩の顔が険しくなった。
「随分と早いじゃない、副会長」
後ろを振りかえってみると、生徒会の腕章をつけた男子生徒が立っていた。
「彼らに部室の案内をしなければならなかったのでな。今日からここは、肉体改造部の部室になる」
よく見ると副会長の後ろには、とてもたくましい体をした、五人の男子がいた。
あれ、ほんとに中学生か?
「残念だけど影山君が入部してくれることになったの。だから早く帰ってちょうだい」
「何?君、正気か?」
副会長が信じられないという目で、モブ君を見つめる。
「君は何故この部活に入ろうと思ったのか?それは本当に君の意思なのか?」
「えっと…」
明らかに狼狽えるモブ君。
「こんな部活入って得られるものは一つもない。君が本当にやりたいことはなんだ」
「本当にやりたいこと…」
そう言って、モブ君は必死に何かを考え始めた。
それにしても副会長、なかなかいいこと言うなあ。
すると、モブ君が何かを決意した様な表情で、バッと顔をあげた。
「僕、入部します!!」
明るい顔をする脳電部の皆さん。
モブ君、本当に入部しちゃうんだ…
「よろしくお願いします、肉体改造部の皆さん!!」
は?
その場にいる全員が私と同じことを思っただろう。
あの数秒間で、モブ君に一体何が起こったのだろうか。
「お、おう、よろしくな!」
「はい!!」
期待に満ちた表情でそう答えるモブ君。
そのあとモブ君は肉体改造部の入部届けにサインし、めでたく肉改部の一員となった。
脳電部の皆さん、御愁傷様です。
_________
今回から、この書き方でいきたいと思います。
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はむめろん(プロフ) - 花松愛し隊さん» コメントありがとうございます!こちらもフレンド登録しておきますね!本当に励みになります……これからも頑張りますね!! (2016年11月10日 21時) (レス) id: 296516587c (このIDを非表示/違反報告)
花松愛し隊(プロフ) - 枝豆で笑いました、、最近モブサイにはまって霊幻さんにきゅんきゅんしておりますははは。フレ申させて頂きました!これからも頑張って下さいね、 (2016年11月10日 19時) (レス) id: 6badd87d48 (このIDを非表示/違反報告)
はむめろん(プロフ) - sayaka_sk_さん» こちらこそありがとうございます!本当に嬉しいです…文章も絵もまだまだですが、これからも精進していく所存ですので、何卒よろしくお願いします(^▽^) (2016年11月6日 20時) (レス) id: 296516587c (このIDを非表示/違反報告)
sayaka_sk_(プロフ) - 夢主ちゃんすごいかわいいし絵も旨いしストーリーも最高すぎて…本当最高の作品をありがとうございます!。゚(゚^o^゚)゚。 (2016年11月6日 19時) (レス) id: ab607ac85b (このIDを非表示/違反報告)
はむめろん(プロフ) - 夕藍さん» ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます…… (2016年10月29日 12時) (レス) id: 296516587c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はむめろん | 作成日時:2016年9月7日 0時