衝撃の事実 ページ13
家に帰ると、時刻は6時すぎだった。
大体いつもこのくらいの時刻に帰宅する。
「Aお帰りー」
「ただいま」
実はさっきまで、本当に働こうかどうか悩んでいた。
師匠は悪い人ではないと思うが、普通に怪しい。
でも影山君のあんな顔見たらなあ……
「どうしたのA。今日の夕御飯はハンバーグよ」
「やったぁ!お母さん大好き!!」
「おいしかったーごちそうさまでした!」
やっぱりお母さんのハンバーグは美味しいなぁ〜
すっごい幸せだ…
おっと、そういえばバイトのこと!
どうしようかな…
影山君、なんか期待してたしなー…
よし。
「お母さん、ちょっと話があるんだけど」
「んー、何?」
「私ね、バイトしようと思うの」
言えたよ!
ちゃんと言えた…!
「なんのバイトなの?」
「えっと、除霊のバイトなんだけど…」
とりあえず、何のバイトか聞くってことは、バイトのことを否定するきはないみたいだ…
でも、除霊のバイトなんかいいって言ってくれるのかな……?
「えー除霊?なんか危険そうじゃない?あ、それと雇ってくれる人って何て人なの?」
危険そうじゃない?って、軽すぎない?
ほんとにうちの親は楽観的というかお気楽というか……
ちなみに、お父さんもこんな感じだ。
ほんと、この親にしてこの子ありだわ……
あれ、これ自分のこと貶してないか?
「雇ってくれる人は、霊幻新隆っていう人なんだけど…」
すると、お母さんの顔がパッと明るくなった。
「ああ、霊幻さんなの?それならいいわ」
「えっどういうこと…?」
霊幻さんならいいわって、お母さん知り合いなの?
「あれ、A覚えてないの?ほら、昔よく遊んでもらったじゃない」
「うそぉ!?」
私は必死に記憶を辿る。
……だめだ、なんにも覚えてねえ。
「何も覚えてない」
「ええー霊幻さんとは親戚なのよ?」
しん、せ、き?
ていうか本当唐突だね。
伏線の一つもないしさぁ…
だって師匠私の名前聞いたときに何も言ってなかったし考えてもなかったよね!?
師匠も私のこと忘れてるんじゃん!!
「あっそういえば……A、ちょっと待っててね〜」
「う、うん」
ちなみにこのあと、私と師匠が写ってる写真を見せられた。
少し若かったが、あれは確かに師匠だった。
何枚か師匠の変顔写真があったので、何かあったらそれで脅そうと思う。
そしてバイトの件は、お父さんも納得してくれたようで、残念ながら私は無事働けることになった。
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はむめろん(プロフ) - 花松愛し隊さん» コメントありがとうございます!こちらもフレンド登録しておきますね!本当に励みになります……これからも頑張りますね!! (2016年11月10日 21時) (レス) id: 296516587c (このIDを非表示/違反報告)
花松愛し隊(プロフ) - 枝豆で笑いました、、最近モブサイにはまって霊幻さんにきゅんきゅんしておりますははは。フレ申させて頂きました!これからも頑張って下さいね、 (2016年11月10日 19時) (レス) id: 6badd87d48 (このIDを非表示/違反報告)
はむめろん(プロフ) - sayaka_sk_さん» こちらこそありがとうございます!本当に嬉しいです…文章も絵もまだまだですが、これからも精進していく所存ですので、何卒よろしくお願いします(^▽^) (2016年11月6日 20時) (レス) id: 296516587c (このIDを非表示/違反報告)
sayaka_sk_(プロフ) - 夢主ちゃんすごいかわいいし絵も旨いしストーリーも最高すぎて…本当最高の作品をありがとうございます!。゚(゚^o^゚)゚。 (2016年11月6日 19時) (レス) id: ab607ac85b (このIDを非表示/違反報告)
はむめろん(プロフ) - 夕藍さん» ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます…… (2016年10月29日 12時) (レス) id: 296516587c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はむめろん | 作成日時:2016年9月7日 0時