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意外な一面 ページ11

スタジオは収録準備中で、ステージ側にはスタッフさんたちが慌ただしく動いていた。


キュヒョンに手を引かれたまま、人のいないスタジオのはじっこに引っ張られる。

何で私がキュヒョンとスタジオの下見をしてるの?
この役割はウンミ先輩の筈じゃ……

一瞬そう考えたけど、そうだよ。
私はただの付き添い人。
ウンミ先輩がいなくなっちゃったから、暇そうにしてた私を連れ出したってわけ。


あの日の夜だって、酷いからかい方しておきながら連絡ひとつくれないし

今だってそう。
ウンミ先輩がいなくなった途端に私を使って。
優しくすれば後は何でもなると思ってる。



……キュヒョンに好感を抱かないように、悪い人に仕立てあげたいのに。
真剣にセットを見つめる綺麗な横顔を見たら、そんな言い訳も意地悪なとこも

すべて忘れてしまった。



「ねぇ、キュヒョン?」

顔だけこっちに向けて、眉を上げるキュヒョン。

「私、ここにいちゃいけない気がする…」

KH「何で?」

「だって私、メイクだし。それに新人だし。
…仕事にも戻らなくちゃ。」

KH「大丈夫だよ。」

「でも……」



躊躇った瞬間。

掴まれていた腕をぐいっと引き寄せられて。
一気に縮まった距離。

引き寄せられた反動で、私の顔がキュヒョンの胸に埋まった。


すぐ離れたけど、さっきよりずっと縮まった距離。
キュヒョンを見上げると

ほのかに赤い顔で、唇を少し噛みしめていた。


KH「Aが何か言われたら、俺から言っとく。だから安心して。」

こくんと頷くと、掴まれてる腕の力が少し優しくなった気がした。

あの日は自分からあんなことしといて、照れた顔ひとつ見せずに私をからかってきたくせに

今日は少し触れただけで、顔をほんのり赤くして。

あの日はちょっと酔ってたのかな?
意外と照れ屋だったりして。


そんなことを考えていると


「キュヒョナ〜」

声のするほうを見ると、どこかで見たことある可愛らしい男性がこちらに歩いてきて。


KH「リョウガも下見?」

RW「あぁ、ちょっとね^^」


キュヒョンの言葉で思い出した。
ウンミ先輩が、仕事で飲み会に来れないって言ってたリョウクさんだ。


……自然に目が合って
会釈をする。


RW「あの、Aちゃん…だよね?」


私がキョトンとしてると、ふたりが同時に笑い出して

急に恥ずかしくなった。

おそれていたこと→←素直



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設定タグ:SUPERJUNIOR , キュヒョン , Kyuhyun   
作品ジャンル:恋愛
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ぴーまん(プロフ) - ぎゅブズさん» ほんとですか(>_<)ありがとうございます!!そんな勿体ないお言葉を…。本当に嬉しいです(泣)ご期待に応えられるように頑張ります^-^ 切ない系は初めてでpq笑 これからも宜しくお願いします(涙) (2014年5月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 9659c62f6b (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅブズ - こんばんは♪ いつも楽しく読ませて頂いております(笑) 切ないですね…(>_<) でも…誤解であってほしいです… これからも更新楽しみにしています。 頑張ってください!! (2014年5月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 3be4257ba7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーまん | 作成日時:2014年4月23日 17時

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