はやく ページ19
『…席、変わりますか？』
結構飲んでふらふらやのに、席を立とうとする
水「危ないで」
それを水田が支えて、席に戻した
「………」
何も言わずに、Aちゃんの隣に座る
『…今和牛さんに挟まれてますね…私…』
「あかんかった？この席」
『いえ…なんか、夢みたいやなって……』
またふにゃーっと笑う
優太「川西さん、前頼まれたものでいいですか」
「…ありがとう、お願いします」
優太「はい」
『…おふたりとも、大丈夫です…？』
「ん？」
『明日の、お仕事……』
眠りかけの状態でそう言った
水「明日は夕方からやから。全然大丈夫やで？」
『…そう、でふか』
ゴンッと音を立てて机に突っ伏した
水「え、ちょっ…Aちゃん？！」
えっ、寝とん…か？
優太「あー…すいません笑。ちょっと運んできます」
「俺が行きます」
優太「えっ？！」
水「……」
「2階ですよね」
優太「はい…いや、でも」
「大丈夫です。優太さん店あるし…」
Aちゃんを強引におぶった
優太さんに鍵を借りて、2階へ向かう
「……ふぅ…」
…思ったよりしんどいな
ベッドに寝かせる
「……」
きれいで、清潔感のある部屋
物は比較的少なくてさっぱりしとる
「…あ、」
これこの前見せてもらった絵や
書きかけ…かな
色がまだ全部ぬれてなかった
『…ん？』
「…っ」
声がしてふりかえった
『…川西さん？』
「…ごめん、起こした？」
ベッドのそばまで行く
『…いえ…』
まだ寝ぼけとった
「…寝とき」
少しだけ不満げなAちゃんに布団をかけて部屋を出ようとした
『…川西さん』
Aちゃんは起き上がって、
眠いんか、悲しいんか…下を向いて静かに言った
『…どうして、ふってくれないんですかね』
「…え」
『私は…ただのファンでいたかったのに、こんな気持ちを持ってしまって……』
「…」
『はやく“お前はただのファンやから。眼中にないから”ってふってほしかった……』
「…」
もしかして…
水「俺断るから」
「それはあかん」
水「えっ」
「…水田が考えとることは、なんとなくわかる。でも、それはして欲しくない」
水「…っ」
「ちゃんと、あの子のこと見てほしい」
…俺、余計なことした？
『…そしたら、こんな気持ちにならんでええのに。こんな…叶わん恋……』
「…」
『はやく、やめたい』
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まなか(プロフ) - mimiさん» はじめまして！わかります！めっちゃ紳士っぽいのに不純なとこが好きです←。この作品では不純さはたぶんあんま出てこないんですけどね笑。ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年1月7日 10時) (
レス) id: 25dc032f5d (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 川西さんかっこいいですよね~！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月6日 23時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなか | 作成日時：2020年1月1日 23時
