ファン ページ1
水「今日もあの子来とったなぁ〜」
出番を終え、楽屋へ戻る途中
水田くんが俺に話しかける
「せやなぁ」
水「絶対あの子、賢志郎のこと好きよな」
「ん〜…どうやろうな」
水「恋愛スナイパーの俺が言うんやから…間違いないわ」
「ん〜…」
“あの子”というのは、だいぶ前から俺らのファンでいてくれてる子で、大阪で仕事があるときはたいてい来てくれて、丁寧に毎回出待ちもしてくれる子
俺らの出るテレビ番組も、ほぼ全部見てくれとるみたいで、Twitterでも、出待ちのときにでも、『面白かったです』とか、必ず感想をくれる…すごく律儀な子
それと…話をするとき、頬を少し染めて、恥ずかしそうに話す子
水田くんは、あの子が来るとほぼ毎回この話をする
さすがに俺も……そうなんじゃないかとちょっと浮かれつつある
水「今日は…なんか、いつもよりおしゃれしてきとったな」
「…よう見とんなぁ」
そんなん…もともと疎いし、全然見てなかったわ
水「……今日あたり、告白されるんちゃう？」
「…は？」
ニヤニヤしながら俺を見る相方
水「……まぁ、ただの予想やけどな」
そう言いながら、俺の相方は、ゆっくりと楽屋のドアを開けた
劇場を出る
「川西さんっ！面白かったですっ！！」
「かっこよかったです！」
「和牛面白かったです！！」
ありがとうございます、と、お礼を言いながら進んでいく
少し遠くに、あの子がいるのが見えた
…水田があんなことを言ったせいか、恥ずかしそうに見える
…え、まじで今日俺、告白されるんちゃう……？
水「…賢志郎…そろそろ」
小声で、俺に伝える
「おぉ」
タクシーに乗ろうとする
『あっ…あのっ！』
声のする方を見る
…あの子や
恥ずかしそうに下を向いている
『あの…私、AAって言います』
…AAさん
結構前から知ってるはずなのに、名前を知ったのは初めてやった
水「…ほら、賢志郎……」
後ろから俺をグイグイと押してくる
『私…あの……』
少しだけ静かになる
『好きです………』
後ろを向くと、「ほらな」と言わんばかりの顔をした水田くん
「…えっと……」
『……さんが』
…ん？
『…水田さんが……好きなんです』
水「「……ん？」」
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まなか(プロフ) - mimiさん» はじめまして！わかります！めっちゃ紳士っぽいのに不純なとこが好きです←。この作品では不純さはたぶんあんま出てこないんですけどね笑。ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年1月7日 10時) (
レス) id: 25dc032f5d (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 川西さんかっこいいですよね~！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月6日 23時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなか | 作成日時：2020年1月1日 23時
