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「わぁぁぁ…」
Aは尾崎とともに街に出ていた。Aが目覚めて普通に街に出るのは、これが初めてだ。Aはきょろきょろといろんなところを見ている。
「十分に堪能するが良いぞ」
「じゃ、じゃあ服を見たいです!」
Aは記憶が無いといえど、年頃の娘だ。服やアクセサリー、雑貨にカフェ、ゲームセンターなど、興味が惹かれるものは沢山ある。
「紅葉さん、この服はどうですか?」
「良いのう。じゃが、私はこっちも好きじゃぞ」
尾崎は和服に詳しいが、洋服のセンスも持ち合わせている。Aの意見を聞きつつ、服を選んでいった。
ー
「これにします!」
「其方にぴったりじゃ。よく似合っとるぞ」
「ありがとうございます!」
尾崎はそれは贈り物だと言ってお金を出してくれた。Aはその場で着替え、着ていたワンピースを袋に入れてもらった。
「紅葉さん。あの…聞きたいことがあるんですけど」
「何じゃ?」
「森さんは小さな寄り合いの長をしていると言ってました。紅葉さんも。もちろん、この寄り合いのメンバーですよね?」
「…ああ」
「その…小さな寄り合いにしては、人が多いし、それぞれの呼び方が変わっているというか…」
尾崎はふうと息を吐く。いつか、この質問をされるとわかっていた。が、いざ聞かれると答えにくい。
「…いつか、聞かれると思っていた。A、戻るぞ。その事について、ちゃんと話せばならんからのう」
「…わかりました」
Aと尾崎は拠点へ戻る。同時刻_____。
ー
「あれとこれと…。他に必要なものはあったかねェ?」
探偵社員の与謝野が、メモを手にすたすたと歩いている。
「太宰が作戦は考えたなンて言ってたけど、用があるからねェ。帰ってからどういうものか聞く…」
数メートル先に、見慣れた少女が。Aだ。
「…!太宰に連絡しておいた方が、よさそうだねェ…」
与謝野は携帯を取り出し、太宰に電話をかけた。
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arena(プロフ) - あかりさん» 無言参加失礼しました…。読んでいただいて光栄です!ありがとうございます! (2018年1月29日 7時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - ちゅうや大好きさん» ありがとうございます! (2018年1月28日 13時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅうや大好き - すごく面白いです (2018年1月28日 12時) (レス) id: 2184bb70c3 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます。自分の作品の内容を忘れてしまう馬鹿ですが頑張ります!笑 (2018年1月22日 0時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:arena | 作成日時:2018年1月11日 21時