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「…」
「目が覚めたみたいだねェ」
「与謝野さん…。…姉さん!」
敦は勢いよく起き上がる。壁にもたれて立っていた太宰が静かに告げる。
「君は芥川君と戦っている途中に虎に変身してしまい、Aちゃんを襲った」
「え!?」
「太宰がぎりぎり間に合ったから、怪我はなかったンだけれどねェ…。ますます、彼女のマフィア信頼度が上がった」
敦はショックで俯いた時、太宰が再び口を開く。
「もしかすると、彼女は芥川君や中也がマフィアだと知らないのかもしれない」
「それって…」
「マフィアが彼女を使って、君をおびき出す出すとしよう。けれど、そんなことに使われているなんて、彼女は思わない」
敦はしばらく考え、迷いのない目で二人を見る。
「もう一度、姉さんに会います。ちゃんと話したいです。何を言われても、今度は
「それがいいねェ。だけど、どうやって会うんだい?」
「とりあえず、彼女には一人でなくても外に出てもらわなくちゃあならない」
「じゃあ…手紙ですか?」
太宰は首を振る。出したとしても、Aが来てくれるとは思わない。さらに、来ないとだめだという脅しは、マフィアに通じない。
「…私が考えておくよ。敦君、君は寮に戻って休むといい。眠れないかもしれないが、私に任せてくれたまえ」
「…ありがとうございます。太宰さん」
敦が出ていった後、太宰も医務室を出ようとする。しかし、与謝野がそれを止めた。
「太宰。アンタ…マフィアと縁があるのかい?随分と仲がいいように、敵のことを呼ぶんだねェ」
太宰はドアノブにかけた手をピタリと止める。そして、口元に人差し指を当て、悪戯っ子のように少し微笑む。
「その事については、今度」
「…そうだね。アンタ自ら話してくれる日を待ってあげるとしようじゃあないかい」
二人はくすりと笑いあった。
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arena(プロフ) - あかりさん» 無言参加失礼しました…。読んでいただいて光栄です!ありがとうございます! (2018年1月29日 7時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - ちゅうや大好きさん» ありがとうございます! (2018年1月28日 13時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅうや大好き - すごく面白いです (2018年1月28日 12時) (レス) id: 2184bb70c3 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます。自分の作品の内容を忘れてしまう馬鹿ですが頑張ります!笑 (2018年1月22日 0時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:arena | 作成日時:2018年1月11日 21時