013 陳謝 ページ14
ウォールローゼに着いた頃には夜中になっていて、わたしたちは倉庫のようなところで雑魚寝を強いられた。
正直、いつどこで村の人たちに会うかわからないせいでそちらに神経がすり減りそうだ。
避難するのがシガンシナ区だけならどれだけ良かっただろうと自分勝手な憤りでいっぱいだった。
…3人は仲良くしてくれているけど、もし“悪魔”の姿を見られたらきっと軽蔑されるに違いない。
なぜだかこの3人には嫌われたくないと思ってしまう強欲なわたしは、少しでも長くいられるように
朝は誰より早く起きて──というよりあまり眠れなかった──暗がりに身を隠していた。
何時間かすると、憲兵団が食料を配給しにやって来てくれた。
その騒ぎにアルミンとミカサは起きたけれど、エレンはまだまだ起きそうになかった。
｢おはよう。こんなところにいたの｣
｢Aおはよう！起きたらいないからびっくりしたよ｣
『ミカサ、アルミン…ごめんね。おはよう』
2人は三角座りを決め込んだままのわたしの前に円に座った。
｢賑やかだと思ったら食料の配給をしてくれてるみたいだね｣
憲兵団は昨日同様、大きな声で列を正していた。
でもわたしは堂々とそちらを向くことが出来なかった。
｢エレンはまだ起きなさそうだし、僕たちで先にもらっておこう｣
｢でも起きたときに私たちがいなければエレンが不安になる｣
『そ、それならわたしがここにいるよ』
恐らくこれはミカサの役割なんだろう。不思議そうに2人はわたしを見つめる。
『ちょっと体調がよくなくて…』
苦し紛れの嘘は、案外簡単に信じてもらえ
｢もし何かあったらすぐに大人に言うんだよ！｣
不治の病かと思うほど心配されたのち、寝てれば治るからの押し切りで留守番を任してもらえた。
幸いまだ眠っているのはエレンだけらしく、わたしはそっとその横に移動した。
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(もっと明るく楽しくしたかったのに入団までを原作に沿ってしまったせいでバチ暗くなってしまって焦ってますすいません！急にテイスト変わっても気にしないでいただけるとありがたいです、、！)
(それから、発言したキャラの改ざん、圧倒的ヒロイン感などの悪行を働いておりますのでなんでも許せる方のみにお楽しみいただけたらと思います！)
(みなさんご愛読ありがとうございます！)
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作者名：餃子 | 作成日時：2021年5月23日 4時
