検索窓
今日:27 hit、昨日:74 hit、合計:298,003 hit

保健室にて (7/24) ページ33

.



「竹下せんせー……あれ?いないな、」

抱き抱えられているせいで、
田中先生の薄い胸に、耳がぴったりくっついて

先生の声が、体にズンズン響く。




保健室は、養護教諭の竹下先生もいなくて
窓から入ってくる風が、白いカーテンの布をただ揺らしていた。



「…とりあえず、降ろすな?」と
ベッドにそっと下ろしてくれた。

こんな経験はじめてで、
ドキドキが抑えきれなくて

変に動揺してしまう。






だから




「うおっ、」

へ、


私の顔の横に手をつき、
覆い被さるような、田中先生の匂い。




わたしか、田中先生どちらかが
バランスを崩して、

ベッドが微かに音を立てた。



「ごめんな、」
田中先生は、いつも通り眉を下げて笑った。

「大丈夫か?」と乱れた前髪を整えてくれた。



田中先生は、王子様みたいだった。



…うん、あんなにモテる理由がわかる。








学校中で、
椅子が動く音が聞こえてすぐに

チャイムがなった。




田中先生が、

「授業…終わっちゃったな、」
と頭のうしろをかきながら、柔らかく目を細めて笑った。




「桃瀬の担任って森先生だよな?」
「はい」
「じゃ、森先生を呼びに…」
と立って歩き始めた田中先生が立ち止まって

「ああっ!!ああー、、」とうなだれる。


「急にどうしたんですか…」
「森先生、子どもが熱出したとか言って今日帰っちゃったわ、どうしよ…」
と私をじーっと見つめるから、私もじーっと見つめる。




パチパチ、まばたき4回。


.

ゆびきりげんまん→←抱っこ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (334 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1155人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

つき(プロフ) - たかっち(葉月)さん» ありがとうございます〜〜!!( ; ; )ドキドキしてくださってるなんて、とてもうれしいコメント…お待たせしていて申し訳ないですがどうぞこれからもよろしくお願いします (2021年2月11日 2時) (レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
たかっち(葉月)(プロフ) - とてもドキドキしています。久しぶりにこちらのサイトで目に止まったのがこちらの作品でした。上手く言えませんが、とにかくすごくドキドキしちゃってます!北斗担なので、余計かな・・・笑更新心待ちにしています (2021年2月6日 16時) (レス) id: 2cfc0e60bd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:つき | 作成日時:2021年1月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。