日々 (7/16) ページ30
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わたしの高校生活は
ほとんど松村先生と共にあったと言っても過言ではない。
むしろそっちの方が妥当だ。
そんな日々の中で、
いっぱいキュンキュンしたし笑ったけど
それよりもっと苦しくって泣いた。
受験が近づいて、
緊張感や不安に押しつぶされそうなときも
いつだって松村先生がそばにいてくれた。
もちろん
「わたしだけ」の先生じゃないから
独り占めなんてことはできないけど、
いつでも気にかけてくれていたのは
教師と生徒、以上の関係だからだと思った。
思い込んだ。
「モモちゃん、大丈夫?」
大丈夫じゃなくても、
松村先生の「大丈夫?」で大丈夫になる。
会いたいなと思って職員室覗けば、
ふと重なる視線。
ふ、とはにかんで目を逸らしたり
調子がいいときは顔をくしゃ、として笑ったり
本当にわたしが元気ないときは
急いで国語準備室の鍵を持って、
すぐに職員室の外に出てきてくれた。
松村先生といる、今が1番大事だった。
「せんせい、」と呼べば
「ん?」と振り返るその仕草が
たまらなく好きだった。
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つき(プロフ) - たかっち(葉月)さん» ありがとうございます〜〜!!( ; ; )ドキドキしてくださってるなんて、とてもうれしいコメント…お待たせしていて申し訳ないですがどうぞこれからもよろしくお願いします (2021年2月11日 2時) (レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
たかっち(葉月)(プロフ) - とてもドキドキしています。久しぶりにこちらのサイトで目に止まったのがこちらの作品でした。上手く言えませんが、とにかくすごくドキドキしちゃってます!北斗担なので、余計かな・・・笑更新心待ちにしています (2021年2月6日 16時) (レス) id: 2cfc0e60bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つき | 作成日時:2021年1月25日 0時