検索窓
今日:13 hit、昨日:74 hit、合計:297,989 hit

プリンセス ページ23

.




3年生になっても、松村先生との関係は相変わらず。

付き合うなんて少女漫画みたいなことはなかったけど、放課後に隠れてキスもしていた。



でも、もちろんわたしの「好き」の方が
どう考えても大きくて

松村先生に質問するために職員室に行くと、
他の先生に、よく冷やかされたりした。



それすらも、嬉しかったりする。







慎太郎くんも、結局3年間同じクラスだった。



恋愛感情はないけれど、
仲が良くて、2人で図書館に勉強しに行くことも多い。




「あ!!Aちゃん!!」

移動教室のあと、自分の教室に戻る途中で
階段の上の方にいた慎太郎くん。

大きく手を振ってくれて、
にこにこ世界を包み込むような笑顔。


この笑顔にキュンしてる子も何人も知ってる。

「モテるでしょ?」って聞いたら
「別に。でも好きな子にモテなきゃ意味ないよ」ってじっと見つめられた、図書館の夕方。


何も返せなくて、ただ瞬きしてたら
「Aちゃんも、松村先生だけにモテたいでしょ?」って言われた。

顔と、耳が熱くなる感覚に驚いてたら
「顔真っ赤、」と笑われた。









慎太郎くんだ!、と思って階段を駆けあがろうとすると


上履きのスリッパが脱げて、階段を落ちていってしまった。

「あっ…」




見下ろした階段の下の方には、

「モモちゃん…のスリッパ?」

片手にわたしのスリッパを持った松村先生。


恥ずかしい。

急いで降りた階段。
松村先生に「すみません」と言って
受け取ってすぐにスリッパを履いた。


「ふふ、スリッパ落ちてきたの初めて」
「すみません…ありがとうございました」


「…なんかさあ、」

「はぃ…」


「シンデレラみたいじゃない?」



「あ、、ほんと…ガラスの靴ではないですけど…」
言葉尻小さくなったのは恥ずかしさのせい。

『私、教室戻ります!』と見上げた階段の上には
慎太郎くんはもういなかった。




.

休日 (6/3)→←水の中 (5/6)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (334 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1154人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

つき(プロフ) - たかっち(葉月)さん» ありがとうございます〜〜!!( ; ; )ドキドキしてくださってるなんて、とてもうれしいコメント…お待たせしていて申し訳ないですがどうぞこれからもよろしくお願いします (2021年2月11日 2時) (レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
たかっち(葉月)(プロフ) - とてもドキドキしています。久しぶりにこちらのサイトで目に止まったのがこちらの作品でした。上手く言えませんが、とにかくすごくドキドキしちゃってます!北斗担なので、余計かな・・・笑更新心待ちにしています (2021年2月6日 16時) (レス) id: 2cfc0e60bd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:つき | 作成日時:2021年1月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。