36 ページ37
辻くんに話を聞くと、どうやら洋介はいつも放送室にいるらしい。何故放送室なのか、と疑問に思ったが静かで誰もいない場所がそこだったんだろうなと勝手に予想した。特に深い意味はなさそうだ。
廊下を3人で歩いているのだが何故か私が真ん中で先導するように先を歩き、2人は私の両脇で半歩後ろを歩いている。
『あの……何で、私真ん中で先を歩いてるんですか……?』
「いつもの轟のいる所だから」
『なるほど……』
洋介はこうやって、肩で風を切ってど真ん中を堂々と歩いているんだろうなと容易に想像出来る。私は洋介の位置にいてもいいのかと若干思うがこれ以上は何も言わないことにした。
所々止まって、後ろを振り返り道はどっちか聞きながら進んでいく。階段を上り、放送室目指して歩いていく。
「あっれ、ドロッキーの彼女じゃん!」
『…!?…あ、花岡さん…と、それに高城さんも、こんちには』
急に話し掛けられ、驚きながら、声のする方へ向くとそこには前に助けてもらった花岡さんと高城さんと……もう一人小柄な男性がいた。少し会釈して挨拶した。もう一人の小柄な男性は誰なのかと、思っていると、後ろで辻くんが教えてくれて。
「ちなみに、その隣にいるのはジャム男な」
「えっ、ええ!?この人があの、轟さんの彼女っすか!?……羨ましすぎる…!」
「そいや、何でここにいんの?」
『ええと、諸事情で洋介に会いに……』
「それなら、もう後ろに…」
『え?……!?』
ワイワイとジャム男くんが一人で盛り上がっていて、高城さんはそれを見て苦笑していた。そして花岡さんにここにいる理由を聞かれて、答えると花岡さんは後ろと言うので、振り返ろうとするが、その前に腕を引かれて後ろに倒れそうになった所で優しく腰を抱いて隣に来たのは勿論、洋介だ。
「俺もAに用事あるから連れてくわ。……二人で話すから、放送室にお前ら来るなよ」
「おう、ドロッキーまたな」
と、彼が言うとそのまま私は手を引かれて無言で放送室に連れていかれた。
______________
「轟さんの彼女可愛いじゃないっすか…!しかもめちゃくちゃ丁寧だし、あー俺もあんな素敵な彼女欲しいです!」
「ジャム男一人で盛り上がり過ぎだ……あいつ本当に目で語ってくるな…ジャム男、お前気をつけろよ」
「ええ!俺、目つけられたんすか!狙ってないですよ…!」
290人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» どういたしまして´`*! (2022年10月24日 18時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ありがとうございます。またチャレンジしてきます! (2022年10月24日 17時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» それは良かったです´`*はい、プロフコピーで大丈夫かと!念の為検索できるか確認してきたので、大丈夫だと思います!◎ (2022年10月24日 16時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ハイ(//∇//)しかもまたお話更新で、朝から気持ち上がりました⤴︎ありがとうございます♡あと、Twitterお邪魔したいのですが見当らなくて…プロフ記載をコピーで大丈夫ですか?そちらの洋介さんも読みたくて(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年10月24日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» 確かに、こんな助けられ方するならいいですよね´`*最初は村山さんに全て助けてもらおうと思ったんですが、ここは轟に助けてもらった方がいいかなとおもってそうしました!そして村山さんには受け止めてもらう係になってもらいました、ときめきますよね❀. (2022年10月24日 0時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:可愛。 | 作成日時:2022年9月29日 14時