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今日は学校がたまたま振替休日だったので、平日だが彼のいる鬼邪高校へ行くことが出来る。正直言って怖いが、そんなことは言ってられない。辻くんと芝マンくんによると、最近は釣りに行っておらず、ずっと学校に居るらしい。
私に会わないようにする為だろう。…というか今回は彼が私の話を全く聞く耳を持たなかったので、その事も含め早急な話し合いが必要だ。
今日の服装は敢えて制服を選んだ。着なれているし、私が鬼邪高校に入れば制服を見て、誰か噂して洋介が自ら出てきてくれるのでは無いかという算段だ。
鬼邪高校の前に着くと、深く息を吸って、いざ中へ入った。生徒も見るからに治安が悪くて、私みたいなのが入ったら絶対絡まれるはず、なるべく目を合わさず、彼の居場所を探さなければ。
そして今思い出した。肝心の彼の居場所を聞いてないことに。
初っ端から前途多難である。取り敢えず校内に入ると、当たり前だが不良…と呼ばれる方々ばかりである。ああ、頭が痛くなってきた。取り敢えず道は分からないので、進み始める。そうすると、やっぱり声を掛けられる。
「あれあれ、お姉さん。この学校に用?珍し〜!」
『……あの、轟洋介知りませんか…!』
「え……あの人は辞めといた方がいいよ?それより俺らと遊ばね?」
話しかけてきた生徒に直球で洋介の居場所を聞いてみると、洋介の名前を聞くだけで、少し顔を引きつらせて苦笑している。俺らと…と言われて肩を掴まれそうになった時に後ろから誰かの足が伸びてきた。
「ぃってぇ…」
「やめろ。お前ら命が惜しいなら、その子に手ぇ出さねぇ方がいいぞ」
「げ…辻と芝マン……!どういうことだよ!」
「轟の彼女だから、手ぇ出したら倍以上になって返って来るってことだよ。……俺の蹴りだけで済んだことに有難く思って欲しいわ」
蹴りを入れて私を助けてくれたのは、辻くんだった。芝マンくんは手を出すなと彼らに忠告した。生徒は、よろよろと立ち上がり理由を聞くと、辻くんが答えた。それを聞くと、顔色を変えて何も言わずに彼らはどこかへ消えていった。
『ありがとうございます。丁度、洋介の居場所分からなくて困ってたんです』
「今度から鬼邪高来る時は、轟の彼女って自ら名乗っていくといぞ。あいつらみたいに散ってく。……あ、それで居場所な」
彼の強さは知っているつもりだが、皆から恐れられるほど強いのかと改めて認識した。辻くんの説明に耳を傾けた。
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可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» どういたしまして´`*! (2022年10月24日 18時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ありがとうございます。またチャレンジしてきます! (2022年10月24日 17時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» それは良かったです´`*はい、プロフコピーで大丈夫かと!念の為検索できるか確認してきたので、大丈夫だと思います!◎ (2022年10月24日 16時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ハイ(//∇//)しかもまたお話更新で、朝から気持ち上がりました⤴︎ありがとうございます♡あと、Twitterお邪魔したいのですが見当らなくて…プロフ記載をコピーで大丈夫ですか?そちらの洋介さんも読みたくて(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年10月24日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» 確かに、こんな助けられ方するならいいですよね´`*最初は村山さんに全て助けてもらおうと思ったんですが、ここは轟に助けてもらった方がいいかなとおもってそうしました!そして村山さんには受け止めてもらう係になってもらいました、ときめきますよね❀. (2022年10月24日 0時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:可愛。 | 作成日時:2022年9月29日 14時