25 ページ26
今日は家まで洋介が迎えに来てくれる様なので、待たせたら悪いなとテキパキと髪を巻いて、化粧を仕上げていく。今日はチョコレート色のニットワンピースを選んだ。迎えに来る時間ぴったりにスマホの通知音がなった。
轟着いた。しっかり戸締りして来い
Aわかりました!
窓の戸締りを確認して鏡の前で最終確認し、家を出る。洋介が待っていて、私が彼の元に駆け寄る。
『お待たせしました…!』
「待ってない気にすんな。……うん、今日も可愛い」
『ありがとう、洋介もかっこいいよ』
「ん、ありがと。……いつも釣りしてるところに辻と芝マン呼んどいた。鬼邪高に入るってなるとAが怖がると思って、そうしといたけどいいか?」
私を見ればすぐさま褒めると、そのまま私の手を引き歩き始めた。彼のことも褒めると、小さく返事したと思えば髪を軽くかきあげていたので、照れ隠しかもしれない。その光景を見て私は小さく笑っていると、そのまま続けて彼が喋るので耳を傾けて聞いていた。
私が鳳仙の時で怖がっていたので、彼が配慮してくれたようだ。
いいか?と聞かれると、勿論何も言うことはない。
『ありがとう!勿論大丈夫だよ』
数分歩けば、いつもの釣りの場所に着いた。そこには辻くんと芝マンくんと思われる二人がいた。洋介に両肩を掴まれて、紹介される。
「こっちが辻、で、芝マン、ね。……少し背の高い方が芝マン、こいつら髪型とか髪色変わるから最初はそう覚えとくといい。……で、俺の」
洋介の紹介に合わせて、二人とも軽く頷きながら聞いていた。俺の…と言われ肩をポンと優しく叩かれたので、自分で名乗れということかと判断し口を開いた
『鳴瀬Aです。清邦女子高の3年です、この前は助けてくれてありがとうございました』
「気にすんな。……なあ、辻。轟がサラッと俺のって言ってなかったか?」
芝マンくんが口を開き、気にするなと薄く笑ってくれた。そして洋介の最後の言ったことが聞き間違えじゃないかと辻くんに確認していると、辻くんも呆れたように薄く笑いながら
「……確実に言ってたな。……轟、俺らまで牽制しなくていいんじゃねぇのか?」
「するに越したことはねぇだろ。…」
「こりゃ相当だわ」
洋介の返答に芝マンくんも呆れたように笑った。
私は一言も言ってないのに、洋介が特大の惚気をぶつけてしまうので恥ずかしさに思わず両手で顔を覆った。
290人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» どういたしまして´`*! (2022年10月24日 18時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ありがとうございます。またチャレンジしてきます! (2022年10月24日 17時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» それは良かったです´`*はい、プロフコピーで大丈夫かと!念の為検索できるか確認してきたので、大丈夫だと思います!◎ (2022年10月24日 16時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ハイ(//∇//)しかもまたお話更新で、朝から気持ち上がりました⤴︎ありがとうございます♡あと、Twitterお邪魔したいのですが見当らなくて…プロフ記載をコピーで大丈夫ですか?そちらの洋介さんも読みたくて(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年10月24日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» 確かに、こんな助けられ方するならいいですよね´`*最初は村山さんに全て助けてもらおうと思ったんですが、ここは轟に助けてもらった方がいいかなとおもってそうしました!そして村山さんには受け止めてもらう係になってもらいました、ときめきますよね❀. (2022年10月24日 0時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:可愛。 | 作成日時:2022年9月29日 14時