妄想アクアリウム 【フィッシャーズ】

美容室に行きましょうwithマサイ１ ページ10

Aside

ある朝、眠い目をこすりながら洗面所に向かうと、そこではマサイが鏡を見ながら髪の毛をいじっている。

「何してるの？」

マ「セットしてる」

「どっか行くの？」

マ「どこも行かないよ。でも、こういうのはちゃんとしとかないとな」

「偉いねー」

私はどちらかというと髪型にこだわるタイプではない。

縛りもしないし、アレンジもしない。

たまに友達が「Aの髪さらさら〜」とか言って私の髪の毛をいじってるけど。

マ「Aも髪伸びたね〜」

ふいにマサイの長い指が私の髪の毛をすいた。

「そうだねー、ずっと切ってないや」

マ「よし‼」

マサイは急に大きな声をだすと。

マ「髪切りに行こう‼」

「あ、そうなの？いってらっしゃい」

マ「いや、Aもね」

「へ？」

マ「じゃ、着替えてリビング集合」

「え？え？マサイ？」

マサイは私の呼びかけに一切答えずに洗面所を出ていった。

(……マ、マサイと美容室か……で、でーと？これをデートだと断言して良いのだろうか…分からん、わからんぞ。よく見るとマサイってかなりイケメンなんだよな……わああああっ、なんかド○○キしてきた‼これが……恋？まさか、これが恋というのか……⁉ひゃああああっ、考えれば考えるほどド○○キしてきた‼あー、あれか、デートといえば!チューだチュー!で、ふいにマサイの顔がゆっくり近づいてきて……というあれだ!ぐふふ、ぐふふ、ぐふふふ)

ダ「はやくどいて」

「……ダーマさん」

ダ「なんだよ」

「……ぐふふふ」

ダ「安心しろよ、お前みたいな妄想女にキスする男はいねえから」

「全部、聞かれてたのか……」

おら、どけよ。と言われて洗面所から追い出された。

美容室に行きましょうwithマサイ２→←2018/3/21　作者より

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