妄想アクアリウム 【フィッシャーズ】

奪い合い　シルクvsモトキ１　※サクラさんリク ページ21

Aside

ある日の夜、リビングでテレビを見てガハガハ笑っていたら、シルクがビール片手に隣に座った。

シ「色気のカケラもない笑い方だな」

「だって、おもしろいんだもん」

またガハガハ笑い始めると、シルクもつられて笑いだす。

台所の片付けを終えたモトキが反対側の隣に座ったのに気づいたけど。

「シルクといるとずっと笑ってる、私ｗｗ」

シ「俺、おもしろい？ｗ」

「うん、面白すぎるｗ…おなか痛い…ｗ」

まだシルクとの話が続いてたし、笑いすぎて止まらなくなってしまったのでモトキには話そうにも話しかけられなかった。

そんな調子でシルクと話していると、ふいにモトキが私を後ろから抱きしめた。

「どうしたの、モトキ」

モ「シルクばっかり、嫌なんだけど」

「…？」

モ「俺と話そ、A」

モトキがそう言って、私の耳を噛む。

「ひゃあ…っ」

思わず、声が出る。

シ「なんだよ、モトキ。Aは俺と話してるんだけど」

今度はシルクが私の右腕を掴んで引き寄せる。

…シルクあったかい。

不覚にもそんなことを考えながら、シルクの胸の中にすっぽりとおさまる。

モ「は？…Aは俺と話したいんだよな？」

なんでそんなに私と喋りたいの⁉ふたりとも‼

答えられなくて動かないでいると。

シ「ほら答えろよ、A。どっちが好きか」

(…どっちが好きか…？…ってそれ、種目変わってません⁉どっちと話したいか選手権から、どっちが好きか選手権に変わってません⁉)

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