2-22、これからのこと ページ50
チャコ side
「よお、お疲れさん！特別任務はどうだったよ、大将？」
「あー、まあまあかな。…というか一応極秘任務のはずだったんだけど？」
どこで知ったの、と聞けばお前が元気なかった時に酒飲ませてゲロらせた。とのこと。
…覚えてないな。いや、飲みに行ったのは覚えてるけど。コルのことでどうすればいいか悩んでて、ファロとシオンが誘ってくれたんだ…。白ひげとのいざこざで大変だったろうに。
…あ"ぁ〜、どこまで喋ったんだ？俺…
「今日だっつってたからな、内容までは言ってくれなかったけど。テメェが酒の席での記憶なくすなんて珍しいじゃねぇか」
「ん…まあ色々溜まってたんだよ」
自分の口の固さに内心ホッと息を吐く。ヤケ酒は控えよう…
クローゼットにコートを掛け、そこら中に転がった空の酒瓶と、好き勝手に雑魚寝をする奴らを見てため息をつく。
ただ、皆ある人物の近くに固まってはいるのだが。
「これどういう状況なの？
…コルはいつ帰って来たのさ」
「夕方ごろだな。急に帰って来たから大したもんはねぇけど、コルの復帰祝いしてんだよ！
オメェの部屋が一番デケェからなぁ、使わせてもらってるぜ！」
「仮にも大将執務室でするんじゃありません。
…で、肝心のコルは潰れちゃったの？」
ちょこんと座った後ろ姿は、どうも覇気が感じられない。少なくとも数時間前にインペルダウンから脱獄したようには見えないのは確かだ。
ズクン、と心の奥が疼く。
あの、翼は…本当に
いま、今捕まえた方がいいのでは？手引きをしたあの男も横で寝ている、今。
無意識のうちに喉が上下する。
「…取り敢えず少年を移動させよっか、抱き潰されてない？」
「あ、おい！やめとけ！」
＿＿＿パシッ
「ぁ？…チャコか、おかえり〜」
軽い音を立てて払われた手が、じんわりと熱を帯びる。寝て、なかったのか…。呼吸も遅いし、寝てるかと…
驚いて固まったままの俺に、アマネが慰めるように声をかけた。
「その少年兵、ハルトって名付けたそうよ。養子にしたみたいで離さないの」
「ふぅ…そうか、わかったよ」
酔って蕩けた赤を見つめて言いきかせる。
仕方ないんだ、これは。
だからどうか、
「コル、元帥からの御達しだ」
嫌わないで。
「お前を中将に任命する」
＿＿＿to be continued...
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
