2-14、ただいま ページ42
「龍さんって、騒ぐか空気読むかの二択ですよね」
「悪かったな二択で！」
「しー、起きちゃいますよ。龍さん小さい子苦手でしょ？騒がないで」
眠ったハルトを胸に抱いて龍さんの唇に人差し指を立てる。
図星だったのか、うっと唸ってこちらを睨んでくる。それを軽く笑ってやると、鳩尾にグーパンが飛んで来た。え…軽く八つ当たりちゃう？
もごもごと口の中で文句を言っているのを見てまた笑うと、今度は真剣そうな顔でこっちを向く。
あ、もう一択あったか。
上二つと真面目な話する、の三択かな。
「Aさあ…まじで何がしたかったわけ？
他にもっと安全な方法はあっただろーがよ」
「…ただそれしか思いつかんかっただけですよ。所詮俺、そんなに頭良くないですからね。
彼らが欲しかったのはハルトで、俺が守りたいのもハルト。俺のことなんてきっと眼中になかった。報告もされてないやろうし。だって海軍はあわよくば俺を使いたいから。
ハルトを狙うことで彼らが不利益を被るようにしたらいいと思ったんです。…彼らにとっての不利益、それは空白の百年が暴かれること。俺はそれができうる立場にいる。
だからそういう計画を練った。…もうちょっと派手にやってやった方が良かったかもしれませんけどね」
「…わぁったよ。但し、次からは俺にも計画教えろ」
それに返事は返さずにこやかな笑みを浮かべると、龍さんも俺に言う気がないのがわかったのか思いっきり舌打ちされた。
いや別に全くないわけじゃないんやけど？やっぱり知らん方がいいことってあるやん？
まあ、そういうこと含めて教えて欲しいんやろうけどさあ。
「そういえば、拷問のこととか文句言わなくていいのか？痛かっただろうが」
「ああ、あれ海軍からの指示じゃないですよ。海兵が勝手に雇った監視員がトチ狂っただけで」
「え…マジ？」
「マジです。だって龍さん監視員の伝手で交代した人でしょ？クザンもガープ中将も存在認知してなかったじゃないですか。
それに、給料もらってないでしょ」
「…マジかああああああああ！！！」
「ちょっ、静かにしてくださいって…！」
騒ぐ龍さんを黙らせて(物理)離さないように二人をしっかりと抱える。瞳を閉じて目的地を出来るだけ細かく思い浮かべると…
「うおっ？！コル？！！
療養中じゃなかったのかよ！！！」
人がいたか…まあ
「…ただいま、シオン」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
