2-13、大成功？ ページ41
「だぁあああっ危ねえ！
おっ前カッコつけ過ぎなんじゃねぇの？！」
「いやーやり過ぎましたかね？ドキドキしましたけど、上手くいったと思いません？」
「まあ成功だろうけどな！途中で笑い出すのはどうなんだよ！！」
「すいませんってぇ…んふふ」
「笑うなっつってんだよ！」
そりゃ緊張したけど…あの呆けた顔！
作戦の成功を確信してついにやけてしまった。
仰向けになった状態で、腹に二人を乗せて空を飛ぶ。デカイのでまだ全然乗れます。何人乗りかな？
凪いだ空間に耳を傾ける。ルーラってやっぱり便利よなあ。風こおへんし、雨降ってても濡れへんし、自分の意思次第で一瞬で着けるし。
金色の光に包まれながら、魔法の便利さをひしひしと感じた。しかも消費MP.1というお手軽さ！
ふふと笑いながら疲れたようにぐったりとしている少年をぽんぽんと撫でる。
「何でそもそも信管ぶち抜くような作戦にしたんだよ！世界政府とか！！ダメだろ！！！
しかも何スカあれは？！恥ずかしげもなく天使宣言ですか？！！ワロタ(震)だよっ！！」
「だって俺悪魔の実ちゃうし、暗にそう示しといた方が楽でしょ？この世界の天使がどんなんか分からんけど。
神から遣わされたんやから、強ち間違いじゃないと思いません？」
「そうは言ってもな…？！！
てかあんなんその神様と等価交換したっていう力のおかげだろーが！人間と神様の差舐めんじゃねーぞ？！」
「そうですねえ…今確実に、弄ばれてますよね」
「お前神様にコンタクトとれるだけいいだろうが！俺なんか能力貰ったらぽいだぞ、ぽい！！」
そのままギャース！と騒ぎ出した龍さんを浮き足立った心で聞き流していると、うっとくぐもったようなうめき声が聞こえた。
「…ぅるさい」
「少年…強くなったな」
寝ぼけ眼のまま、龍さんの鳩尾に肘を一発くれてやったらしい。
…個人的にはそれでも離さなかった龍さんは偉いと思うよ…
茶化すように言うと、嬉しそうに手にすり寄ってきた。
猫みたい…あ、そうや
「少年さ、誕生日とか決まってなかったやろ？ちゃーんと考えといたで」
嬉しい？と聞くとコクリと頷く少年。
ん"ん、可愛いかよ。
「誕生日は5月1日。…少年がもう一回生まれた日。
過ぎちゃったけど、帰ったらお祝いしよな。あ、名前もちゃんとあるんやで？」
「少年の名前は、ハルト。
Happy Birthday, ハルト」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
