2-6、やっぱりお互いチート ページ34
思わず本音を漏らすと、龍さんは如何にもしたり顔で笑った。
「ふっいいだろ！こういうのは思いついたもん勝ちなんだよ！」
「えー…いいなぁ俺も欲しい…というか読めるんじゃないですかワンピ！読みましょうよ！そして読ませて下さい！！」
「だっ！るせぇ、金が要んだよ！この世界じゃほぼ預言の書みたいなモンだからバカ高ぇの！
…っておま、亜人なの？え？！最強じゃねぇか！」
慣れない手つきでポチポチと操作していたのが止まったかと思うと、龍さんの見開かれた目がグリンとこっちを向いた。
…こわっ
「そうですね、もう俺佐藤さん並に最強な気が…いやそれは嘘ですね」
＿＿＿＿＿＿＿
佐伯 A
＿＿＿＿＿＿Saeki
人族／女／15歳
8月9日／獅子座／O型(S型)
▼偽名
スコルピオン・コル
▼家族構成
▼能力
・亜人
・神隠しの面
・人化け
・ドラクエの魔法
・精神安定作用がある人形を所持してる
▼目的
・ドンキホーテ・ロシナンテの救済
＿＿＿＿＿＿＿
「お前っ…クッソチートじゃねぇか！」
「はっはっは、思いついたもん勝ちですよ」
子安Voiceのせいでごろごろと地面を転がりだした龍さんは置いといて、ホイミを何度か使って傷を治していく。
無事くっついた手をプラプラと振っていると、いつになく真剣な表情をしている龍さんと目があった。
「なぁ…お前脱獄とかしねぇの？」
「…ん"ん〜〜」
どっちつかずな唸り声をあげて返事をごまかす。
出たいに決まってる…けどそうすれば
ずっと考えてはいたのだ。
何せ3ヶ月もここにいた。ここを"死にたくなるほどの無限の退屈"と言った奴もいたらしいが、生憎俺はこの屈強な世界の住人じゃない。
怖かった。狂いそうだった。
真っ暗な闇の中、周りには誰もいない。
リスカをする人の気持ちがよく分かった。拷問でさえ、自分を感じることのできる大切な時間だった。
痛みに慣れてしまう、この体が憎いほどに。
「何もやってねぇんだろ？勝手に疑われて、勝手に捕らえられただけなんだろ？
…亜人だからっつって簡単に死んでいいわけじゃねぇ…でもここにいちゃこの目的は達成できないんじゃねぇの？」
確かに痛かった、悲しかった、辛かった。
でもな、龍さん
「俺はアイツらが好きなんですよ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
