2-3、キャラが濃い ページ31
「あー…んじゃ、また来るわ」
「ええ、どうも。今日はお騒がせしました…」
さっさと帰っていく姿とそれを追う龍さんを横目に、俺はそっとため息をついた。
「今回は不作か…センゴクさん関連でもっと情報ないかなぁ」
ブツブツと声に出して考える。
寂しい故についてしまった一つの癖だ。某ヒーローを彷彿とさせていいやろ？
「どうするか…ガープ中将もカタいからなあ。やっぱり、彼が一番いいツールやと思うんやけど…
ちょっと下手打ったかな…？」
自分の身体の状態を確認して、ため息をつく。
手もそこらへんに転がったままやし…やっぱりやりすぎたかぁ。
冷静になって「出られると思う」とか、自分もイライラしてたし、からかった自覚があるわけやから責めるわけじゃないんやけど…
でも"こう"なるなんて…普通思わへんよなぁ？
氷漬けになった体を見てヒクリと顔がひきつる。
足なんかは感覚が薄いし、もはや寒いを通り越して痛い。
「じゃあ、こうすりゃ逃げらんないね」的な感じでやられてしまった。
ぐぅ…カッコいい…！！
何やそのサングラスから覗く鋭い目は！！
これでやられてんのが自分じゃなかったらもっと手放しで喜べたんですけどね！！
「い"っ…つ…ちょ、凍傷思ってたより痛いんやけど」
ビリビリと痺れたような感覚の中で、ツキンと時折走る痛み。
まあ、炎にすら焼かれたことないんやけども。
「ん？あ、おかえり龍さん」
カッカッと力強く響く音。
走ってるなぁ。
することもないし、面白いからそのまま見聞色で龍さんを観察する。
見たところ全速力なのか、息が完全に上がっているのを感じてふと思い出した。
あー…そう言えば龍さんって…
音はどんどん大きくなって、走ったそのままの勢いでガシャァン！と檻に突っ込んでくる。
「ゼッ…ハァ、ちょっゲホゴホゴホおま、うぉおえ…っ」
「あー…落ち着きましょうか、ね？」
どうどうと宥めると「お、れは馬じゃねぇ…よっ？！」と返された。うん、元気そうやな。
ふぅと一息ついて、真剣な顔をする龍さん。
「めっっっっちゃカッコいいんだけどどうしよう」
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
