0-4、序章にも満たない ページ4
「理解したかな？」
「…大体は…」
話を聞けば、地球を壊したあの隕石には人間よりも高度な文明を有した種族が多数存在していたらしい。
地球は、その星の復元のおこぼれを預かり、元に戻るそうだ。が、修復には時間がかかり、修復期間中には人間はおろか、あらゆる動植物が生息できないらしい。
そこで、代理の世界を地球の書物をもとに作ったので、そこで暮らさなければならないのだとか。
「一家族に一つの星を用意した。贅沢だろう？
一番最初に起きたのは君の兄でね、ONE PIECEの世界を所望されたので、君の行き先も自ずとそこだ。
何もしなければ漫画通りに話は進んで行く。
君の兄は、エースとやらを助けたいみたいだったよ」
エース、
それを聞いてグッと疲れが増したような気がした。
ワンピースの中でも人気で、お兄ちゃんの好きなキャラ。もちろん私も好きやけど。
無謀すぎる。
落ち着かなく視線を彷徨わせて、ちらりとその光を見上げる。
「…ワンピースの世界に行くに当たって、その…何か能力はもらえるんですか？」
「一応、安全に暮らせる島と身体能力向上は用意してあるよ。他にも欲しいなら、できる限りつけてあげよう」
…え？マジで？
心の中でガッツポーズを決める。ダメ元で聞いてみてよかった。
うーん…やっぱりチートがいいか？まあ、もう死にたくないよなぁ。でもなぁ、やり過ぎると楽しくないよなぁ…
…よし、決めた！
「…じゃあ、亜人の能力が欲しいです。あと、身を隠すお面と人に化ける能力とか…ひっ」
その言葉を聞いてニタリと笑うのがさっきよりも濃く伝わってきて、思わず小さく悲鳴が漏れた。
「やりたいことはわかったよ。その考えに合うように見立ててあげよう。
いやぁしかし、君のような凡人が…」
神はやたらと嬉しそうにしていて、何処か不気味さを覚えた。
他には？と聞かれて少し考える。
「人形と…ドラクエの魔法っていけますか？」
「大丈夫、システムはゲームに沿わせておこう。
もういいね？じゃあ、行ってらっしゃい」
「なかなかどうして、面白そうじゃないか」
神は、力である。
力は人の手に余り、それを持つことは許されない。
見ることも、その名を呼ぶことさえ。
さてはて、ここで物語は幕を開けます。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
