0-3、静かな幕間に祝辞を一つ ページ3
「起きなさい」
頭に響く声で頭が冴えていく。お母さんの声や。
あれは夢やったんかなぁ。
目を閉じたまま、瞼に触れる温もりを感じながらうとうとと微睡んだ。
私がまだここにいて、私がまだ私でいる。私はまだ、生きている。
…つまり空一面に降り注ぐ惑星は、あの痛みは、夢だったということでいいのだろうか？
怖いなぁ…どうなってるんやろう？
起きたく、ないなぁ…
「…起きろと言っているのが分からないのか？」
「っっ？！？！！」
急に降ってきた知らない声に、驚いて飛び起きる。
周りを見れば白、白、白…
ああ…まあ…そうやんなぁ…？
テンプレのような空間に、さっきのバカみたいな夢想がパチンと破られたのがわかった。
＿＿嗚呼…＿＿＿＿＿＿＿
「…死んだかぁ」
「死んだよ」
再び聞こえた声は、最初に聞いたお母さんの声に戻っていて幾分か安心する。
ただ…姿が見えない 。
…というのも語弊があるが。何というか…姿自体が、光なのだ。
人型の、光。
「君は死んだ。…立ってみな、いくらが体が軽いはずだ」
言われた通り立ってみると…うん、ほんまや。
ふわりと浮き立つ体を抑えるように、ゆっくりと足を伸ばす。心なしか、心まで軽くなっているようだ。
「よし、理解できたね？
では改めまして、僕は神だ。
今後君の世界の担当をすることになる」
以後よろしく。
出された手をそっと握り返す。
そう言った彼が、顔もないのに楽しそうに笑ったのがありありとわかった。
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
