1-14、ツンデレのデレは破壊力大 ページ19
さて、と。
少年を地面に下ろしてどうしたものかと考える。
通常、上陸したらすぐ行動！ が鉄則やけど今回は行動に移すための作戦も、仲間すらいない。
少し行けば森があるみたいやから、そこへ行くべきかもな。少年も隠さへんと危ないし。
…うぉぉ…！ ヤバい、心臓がばくばくしてる！
初の実戦やからか…あんまり実感無いけど、ここからは命のやり取りになるんやもんなぁ。
…慣れとか、あんのかな。
「…おいおい、海軍ども早々に切り上げて帰っちまったぞ…？ どうすんだよ」
「ヤバイぞ。あの海兵、海賊の巣とか言って誤魔化してやがったが…。
ここは海軍から見放されて壊滅状態に陥った島。海兵への恨みはごまんとある！」
「はぁ？！ マジかよ、海軍も大概ひでぇなあ！」
ゲラゲラと笑う声とは反対に、顔をしかめる。そっか、原作に出てきてないだけで酷い目にあった島はたくさんあるんや。
うぅん、これはなかなかに深いぞ。
海軍の闇、世界政府の闇。
見れば見るほど暗く見える。
「少年、取り敢えず隠れよう」
こそっと耳元で話すと、不安そうな顔でこっちを見上げてきた。
か わ い い
おいろけパンチなみのダメージをくらった…。
安心させるように少年の手を引いて歩く。持論だが、隠れたいときにコソコソするのは駄目だと思う。
それなりに高い人もいる、こういうのは気にしたら負け負け。
少年をなるべく体の陰に隠して歩く。うまくいって、森の近くまで来たところで少年がもそもそと話し出した。
「…か、海軍は、世界政府直属の機関だから、融通が利かないところもあるし、金や権力に飢えた嫌な奴もいる…
けど！民間人の為に最善を尽くそうと努力してる！この島だって救いたかったんだ！ でもここの研究者たちは有毒なウイルスを裏ルートで売り捌いてたから、政府に目を付けられてて…
言い訳にしかならないってわかってる。だけど…海軍を嫌いになるなよ…」
海軍…は嫌いになるかもしれませんすみません。
だって、個人個人でみればガープさんとかクザンとか、チャコとかそりゃ同期の奴らだっていい奴やけど。
フレバンズとか…オハラとか？やらかしてるんよなぁ海軍は。
…どうするか。
「…そんな心配しんくていいよ。少なくとも俺の周りにいるのはいい奴やし、わかってるから。
ちょっと嫌なヤツいたぐらいで辞めるような俺じゃないし。
やから、大丈夫。
信じて？」
1-15、フラグが乱立する体質→←1-13、 嵐の前の静けさ
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BAL - あかりさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります。このイベントに参加できてよかったです！ (2018年3月14日 16時) (
レス) id: debcdffa86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。設定や文章、何から何まで素敵でとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAL | 作成日時：2018年1月15日 23時
