赤井さん家の異能力者【名探偵コナン】【文豪ストレイドッグス】

episode90 ページ45

しばらくして、博士が食べ物を買ってきてくれた。
有難かった。あと温かい飲み物。

フラフラと、まるで夢の中にいて今動かしてるのは自分の意思じゃないみたい感覚の中それを食べ進める。
体がじんわりと暖かい。
楽になってきた気がする、そういうと博士は嬉しそうにしていた。

それから、博士や哀ちゃん、コナンくんのおかげもあって何となくだが体が楽になり無事にヨコハマに向かうことが出来た。
後で美味しい食べ物買ってお礼しよう。

私は最低限の荷物を持って電車に揺られる。
街並みがコロコロ顔を変える。
ビルが立ってたと思えば、ヨコハマに近づいてきたのか静かな仮面を被った絢爛さを感じる街並みが見えてきた。


最寄り駅、どこだっけ。
あんま電車乗らないから自信ない。
聞いたことがある駅名で降りて歩こう。

んで降りたら見たことあるけど多分最寄り駅じゃなかった。
でもコンビニが道中にあるからそこでお菓子を買っていけるからまあまあ良しとする。

それからビルと人の間を縫い歩き、指定の場所目指し歩く。
時間とか気にしないで歩いたけど多分間に合う。
多分。
でも心配になってきたから少し早く歩こう。



とか思って歩いてたら無事に予定時刻よりも前に着いた。
良かった。
もっとちゃんと駅とか調べてから来ればよかった。

そんなことを思いながら指定の場所で待つ。
コンクリで固められた港の端っこに座る。
んー、情緒的な夜の海。
満月があれば最高だったのに。

でも海はそんなに好きじゃない。
雑食でマナーがなってない。
…ん、こんな言い方したら頭のネジ外れた人みたいか。
海って、命だろうが無機物だろうが、何でも飲み込んでいくから嫌い。
存在が大きすぎる。

あとは単純に太陽系の人が好きそうだし。
人と関わるのが苦手だから余計に行きたいと思わない。

あとは家族で行った場所だから何となく、何となく苦手だ。
ただ浮いてるだけだったけど。
真純が秀一兄を一所懸命に笑わせようとしてるのを遠くでずーっと見てた。
ずーっと…。


私は足を投げ出して、買ったお菓子が入った袋を抱っこし、寝っ転がる。

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