episode85 ページ40
それから私たちはトランプだとかオセロをしてぐーたらと過ごした。
何も考えなくていい、そんな楽な時間を過ごした。
「ねーちゃんやっぱ強ぇよ…。」
『奇跡だよ。』
「今度みんなでカラオケ行こーぜ。」
『だー人のこと負かそうとしてー。』
そんなことを言いつつ、氷が入った麦茶を手に取る。
手に力が入らず、滑りそうになるのを無理やり押さえ込んだ。
「そう言えば元太くん、こんな時間まで遊んでますけど宿題、終わったんですか?」
光彦くんが突然そう口を開く。
元太くんはギクッとしたように固まる。
「え、あ、えいやえその…。」
「やったって言ってましたよね!?」
「え、だって…」
それから元太くんはどんどん萎んでいき、光彦くんが「目の前で宿題終わらせるまで遊べないの会」を開くと言った。
どうやら、この前宿題忘れた元太くんが放課後に残って宿題をやらせられてた監督を光彦くんと歩美ちゃんが頼まれたらしい。
んでその日はちょうど仮面ヤイバースペシャル番外編、とか言うやつの日でお母さんが録画してくれなきゃ光彦くんと歩美ちゃんは見逃すところだった…と。
「じゃあ博士、僕たちは一旦元太くんの家に行ってきます!」
「え、ああ、気をつけていくんじゃそ。」
「うん!じゃあ、行くよ!元太くん!」
そう2人に引っ張られて元太くんも博士の家を出る。
ちょうど、13時頃。夏の匂いが強くなってくる時間帯。
『2人は終わらせたの?宿題。』
互いに向かい合うようにしてソファに座る哀ちゃんとコナンくんに私はそう聞く。
「もちろん。」
哀ちゃんは凛とした声で答える。
コナンくん「俺も」と言った。
『じゃあ暇ってことね。』
「まあね。」
「そう言えば今日、ワシの家で夜花火をするんじゃがAくんもどうじゃ?」
と博士がお菓子を持ってくれる。
『あー…すみません、夜はちょっと横浜に戻るんです。』
「横浜?わざわざ夜に?」
コナンくんが不思議そうな顔で私を見た。
『うん。上司…っていうか、元なんだけどさその人に会うんだよね。
それで夜。忙しいからあの人。』
「へー…探偵社の人?」
『探偵社では無いかな。
でも命の恩人よ。』
そう言うとコナンくんは何か意味ありげに「ふーん」と言った。
「そう言えばあの子と気まずそうだったけれどどうしたの?」
『あの子…?あー…真純のこと?
喧嘩した、って感じかな。』
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from bathroom(プロフ) - ありしゅさん» コメントありがとうございます!!ウアアアアアア気がついて下さりありがとうございます…私も好きな曲で誰か気がついてくれたらな、とかしんどい人いたら救われねえかなみたいな感覚でちょびちょび入れてみたので気がついて貰えて嬉しいです…!これからも頑張ります! (2021年10月24日 7時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 私の好きな曲の歌詞がいきなり出てきて吃驚しました!これからも応援しています! (2021年10月17日 9時) (レス) id: a9a93c108b (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 桜茶さん» 語彙力が酷く低い返信本当に申し訳ないです… (2020年11月14日 10時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 桜茶さん» ありがとうございます!!(´;ω;`) それに好きだなんて言葉本当に嬉しいです…これからも応援よろしくお願いします、本当にありがとうございます…!! (2020年11月14日 10時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
桜茶(プロフ) - 合格おめでとうございます!bathroomさんの作品はどれも好きなのでこれからも楽しみにしています。 (2020年11月8日 0時) (レス) id: 72bb70d964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:from bathroom | 作者ホームページ:http://なし
作成日時:2020年6月14日 18時