episode67 ページ22
「ちょっと！」
と金髪の女の人が止める。
同じくして、黒いサングラスの人も「アニキ！」と言って止めた。
「なぜそんなことをする必要があるの？」
「そうですぜ、アニキ。
どう見てもまだ子供、監視下に置くくらいじゃダメか…」
「ガキだから聞いてんだ。」
銀髪の人はサングラスの人の声を遮る。
「殺される覚悟はあるのか？」
その人はニヤニヤとして、私を見る。
依頼とかで何回も銃を向けられることがあったはずなのに、やはり緊張はする。
私は溜息のような、一呼吸を吐いた。
『先程言った通りです。
人はどうせ死にます。
それが、早いか遅いか、人為的か自然的か、それだけの違いです。
だから今ここで殺されようとも、私は受け入れるだけですよ。』
声は震えない。
ただ緊張はする。
異能力の副作用を感じないほどに。
気まずい沈黙が流れる。
金髪の人もサングラスの人も、私と銀髪の人の空間を割いることなく見つめている。
私の視界の右端にいる短髪の女性も、細いメガネの男性も、どうやらかなり気まずいらしい。
「お前の覚悟はわかった。
ではもう1つ聞こう。」
私は頷く。
「殺す覚悟はあるか？」
とその人は私に拳銃を投げた。
私はそれを落とす事なく、左手で簡単に受け取る。
「それでお前の後ろにいる、お前を紹介したやつを撃て。」
その言葉に私は固まった。
降谷さんを殺すこともそうだが、何より。
太宰さんがいて撃てない。
後ろに何も無いように見えている時点で少し前に出て振り返るのは違和感だろうし、ただ振り返れば太宰さんに触れる。
そもそも、このまま振り返って撃つ方が圧倒的に命中率も致死率も高いからわざわざ、少し前に出てから振り返れば無駄なことをしているように見られる。
…何かないか？何か。
私は頭を回転させる。
…これしかない。
『すみません、私拳銃使ったことがなくて。
どこを引けば使えるとかよくわかんないんです。
とりあえず引き金引けばいいんですか？』
私はそう言って、銀髪の人に近づこうと重心を前にずらす。
しかし
「動くな！！」
そう停められる。
正真正銘、終わりだ。
「そのまま引き金を引け。」
『…分かりました。』
一か八か、異能力で映像を重ねるしかない。
私の体が持つか分からないけど、それしか。
___僕の孤独癖について
そう、異能力を発動させた時、扉が音を立てて、そして降谷さんを押し倒しながら開いた。
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from bathroom(プロフ) - ありしゅさん» コメントありがとうございます！！ｳｱｱｱｱｱｱ気がついて下さりありがとうございます…私も好きな曲で誰か気がついてくれたらな、とかしんどい人いたら救われねえかなみたいな感覚でちょびちょび入れてみたので気がついて貰えて嬉しいです…！これからも頑張ります！ (2021年10月24日 7時) (
レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 私の好きな曲の歌詞がいきなり出てきて吃驚しました！これからも応援しています！ (2021年10月17日 9時) (レス) id: a9a93c108b (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 桜茶さん» 語彙力が酷く低い返信本当に申し訳ないです… (2020年11月14日 10時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 桜茶さん» ありがとうございます！！(´；ω；｀) それに好きだなんて言葉本当に嬉しいです…これからも応援よろしくお願いします、本当にありがとうございます…！！ (2020年11月14日 10時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
桜茶(プロフ) - 合格おめでとうございます！bathroomさんの作品はどれも好きなのでこれからも楽しみにしています。 (2020年11月8日 0時) (レス) id: 72bb70d964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：from bathroom | 作者ホームページ：http://なし
作成日時：2020年6月14日 18時
