episode49 ページ3
一瞬、部屋の空気が固まった。
私も一瞬にして思考回路が動かなくなった。
確かに国木田さんから届いていた。
いや、待てよ。
任務なら、国木田さんの事だ、日付もしっかり書くはず。
電話で伝えるはず。
あれ？国木田さんは、このびっしり書かれた任務について何か確認してきたっけ？
私はサッと携帯を開き、確認する。
…送り主は確かに国木田さんだ。
今、思えばこの送り方は違和感だ。
『ほら国木田さん…でも、今思えば国木田さんならこんな無鉄砲に送り付けませんよね。
スケジュールマンですから。』
「…確かに、一見国木田くんみたいな文面だけど、よく見れば全く違う。
それに、こんなに溜め込まないだろうしね。」
『…じゃあ誰がこのメールを？』
「何も知らない私が口を出すことでは無いと承知しておりますが…Aさんがここに来るのを探偵社以外の方で誰かご存知でしたか？」
沖矢さんのその一言でみんなはハッとする。
誰もいない。
『…じゃあ。』
…FBIと公安に敵がいる。
もしくはまだ協力要請すらしていないマフィアに情報が漏れたのか。
「まさか。それにそんなことがあったら大問題ですよ！？」
そう、敦くんは声を上げる。
それを落ち着かせるように、そしてありえないと信じたい理想を、否定するように太宰さんは、
「いや、有り得る。
相手が異能力者、ならね。」
と言った。
『…依頼者の中にもしかしたら犯人がいたのかも。
すぐに分かる能力を持っていながら…不甲斐ない…。』
私はガクッと首を項垂れた。
進んで使いたいわけじゃないが、異能力を使えば誰が犯人だか一瞬でわかる。
こんな時しか使い道ないのに。
それに、もっとちゃんとメールを読み込んでおけばよかった。
「Aのせいじゃない。これは確かに俺から送られている。
ということは俺のせいでもある。
とりあえず、探偵社に戻ってパソコンがウイルスに感染していないか確認しよう。
Aは今日引き受けた仕事を全うしてこい。」
「あの！国木田さん！」
そう、敦くんが突然声を出す。
「どうした。」
「ここに残ってもいいですか。Aが心配なんで…。」
「…確かに。じゃあ、俺と太宰で一旦探偵社に戻り総手でパソコンを確認する。
Aは仕事を、敦はAの護衛を。」
『了解。』
私は国木田さんのを目見てしっかりとそういう。
そしてその言葉を聞いた2人はアパートを出た。
残った私達は少し話し合いをして家を出る準備を始めた。
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from bathroom(プロフ) - ありしゅさん» コメントありがとうございます！！ｳｱｱｱｱｱｱ気がついて下さりありがとうございます…私も好きな曲で誰か気がついてくれたらな、とかしんどい人いたら救われねえかなみたいな感覚でちょびちょび入れてみたので気がついて貰えて嬉しいです…！これからも頑張ります！ (2021年10月24日 7時) (
レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 私の好きな曲の歌詞がいきなり出てきて吃驚しました！これからも応援しています！ (2021年10月17日 9時) (レス) id: a9a93c108b (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 桜茶さん» 語彙力が酷く低い返信本当に申し訳ないです… (2020年11月14日 10時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 桜茶さん» ありがとうございます！！(´；ω；｀) それに好きだなんて言葉本当に嬉しいです…これからも応援よろしくお願いします、本当にありがとうございます…！！ (2020年11月14日 10時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
桜茶(プロフ) - 合格おめでとうございます！bathroomさんの作品はどれも好きなのでこれからも楽しみにしています。 (2020年11月8日 0時) (レス) id: 72bb70d964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：from bathroom | 作者ホームページ：http://なし
作成日時：2020年6月14日 18時
