episode31 ページ35
「母がハーフで、主にイギリスで暮らしてたっていうか。」
『へー。』
「そういう太宰さんこそ、綺麗な目してますよね。オッドアイで…まるで、僕の双子の片割れみたいだ。」
『世良さん、双子がいらっしゃるんですね。』
「ええ。でも数年前に行方不明になったまま、帰ってこなかったんですけどね。」
『…もしかして横浜の行方不明になった子、ですか？
昨日、コナンくんにも同じことを言われたんですよね。
…これも何かのご縁かもしれません。せっかくだから、仲良くしませんか？
ほら、多分私たち歳も近いでしょうし。』
と、私は真純に笑いかける。
「どうして僕と君の歳が近いって思ったんですか？」
『ああ、この前、散歩がてら街を歩いたら、世良さんと同じ制服を着た人が高校から出てきてたんで。』
「なるほど。」
『私、実は高校生やってたら2年生なんですよね。
就職して働いちゃってるんで目安になりませんけど。』
「そうなんですか？僕も高校二年生なんですよ。」
私はわざと目を見開く。
少し声のトーンを上げて、相手の目を見て、
『そうなんですか？え、本当に縁があるじゃないですか〜。
てか、タメならタメ口でいいんですよ。』
と言った。
真純は「確かに、タメ口の歳だよな…。」という顔をして、1回頷いた。
「改めて、私は世良真純。よろしく。」
『うん。よろしくね。あ、私は太宰A。』
「こりゃあ、驚いた。僕の双子もAって名前なんだ。」
『え…？なんか、ここまで来たら私が真純ちゃんの双子なんじゃないかって錯覚してきちゃう。』
いや、私がその双子なんだけどさ。
「なんかもどかしいから真純でいいよ。僕もAって呼ぶからさ。」
『おけおけ。』
「ねえねえ、世良の姉ちゃん。」
コナンくんが急に口を開く。
彼が話す言葉は無駄に確信に近いから怖い。
「世良の姉ちゃんって、前に兄がいるって言ってたけど…」
「うん。僕の兄も妹も死んじゃったけどね。」
…ん？
『え、真純のお兄様お亡くなりになられてるの？』
「そうだよ。FBIの仕事中に。」
『…そうなんだ。』
その時、私は1つ不思議な感覚を覚えた。
それは確証も、証拠もない、言わば私の異能力のようなものだった。
根拠のない事実を確認出来る、信じる力。
秀一兄は死んでない。
何故かそう思った。
本当に私の異能力の様に確実な根拠も証拠も無いものだが。
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from bathroom(プロフ) - うり太郎さん» コメントありがとうございます！多分恐らくMaybeで書いた記憶がありますので是非読んで頂けると嬉しいです…！！(もし書いてなかったら土下座しながら土を掘らせていただきます…(; ;)) (2021年8月22日 23時) (
レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - 探偵社の社員なら社長の異能で暴走とか抑えられる筈ですが･････?普通に内容おもろいので好きです!そこのところだけ気になります!(まだ12ページまでしか読んでないのでその先に答えあったらゴメンなさい･･･!) (2021年8月16日 16時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 架印�靴気�» コメント、ありがとうございます。個人的に互いにカマを掛け合って欲しくてハーフと世良真純に言わせました。しかし誤解を招くような表現にしてしまいすみません。早急に直します！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 赤井一家の兄妹は、母親がハーフ（宮野エレーナとは姉妹関係）なのでクオーターです。 (2021年2月24日 19時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
from bathroom(プロフ) - 月夜さん» コメントありがとうございます、更新頑張ります〜！ (2020年6月10日 14時) (レス) id: 462ac0c112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：from bathroom | 作者ホームページ：http://なし
作成日時：2020年5月16日 18時
