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男の人は、「そっか」というと優しく微笑んだ。
「あ…顔。」
？？「え？」
その男の人に、黒っぽい汚れがついていた。
さっき投げ飛ばしたときに、泥が撥ねたのかな。
私は慌ててハンカチを取り出し、その人の頬に当てて汚れを取る。
「…よし、とれ…」
その人の頬に当てていた手を引っ込めようとしたとき。
その人が、いきなり私の手首を掴んだ。
「えっと…あの、なにか？」
私は恐る恐るそう聞くと、男の人はまじまじと私の顔を見つめた。
？？「……やっぱり。……もしかして、モートくん、ですか？」
「……え？」
私は驚いてその人を見る。
？？「…ですよね？先週ライブで、近くで顔見れたから…あまりにもそっくりだったから…」
「えっと…」
…上手いごまかしが思いつかない。
どうやら、なにわのファンらしい。
…もういいか。
別にばれても、どうせまた会うわけじゃないし。
「……はい。僕、モートです。」
？？「やっぱり！？…うわぁ…マジ嬉しい…」
男の人は、そういうと嬉しそうに顔を赤くした。
「…ファンの方、なんですか？」
？？「はい。…めちゃくちゃ大好きで。特に、モートくんが１番大好きなんです。」
「…そうなんですね。ありがとうございます。」
私はそう言って、お礼を言う。
「……あの、じゃあ。僕はこれで……また、ライブにいらしてくださいね。」
？？「…あの！！」
「はい？」
その場を立ち去ろうとしたら、その人に呼び止められた。
？？「…こんなこと言うのもなんかと思うんですけど……よかったら、俺と、お友達になってくれませんか？」
「…え？」
？？「いや、その……よくないですよね。やっぱり。…俺、本当にモートくん大好きで。…あ！正体ばらしたいとかじゃなくて！！その…本当に、１人の人間としてモートくんと関わりたいというか、その…」
モジモジと恥ずかしそうに言うその人。
…でも。
この人のお陰でさっきのヤンキーたちはどっか行ったし、助けてもらったお礼みたいなのであればいいかもしれない。
…私、友達少ないし…
「…はい。いいですよ。僕でいいなら。」
？？「本当ですか！？」
「はい。よろしくお願いします。ただ、僕のことはモートって呼んでください。」
？？「はい！！分かりました！！俺は、松村北斗って言います。よろしくお願いします！」
…え？
…まつむらほくと…？
続く (更新停止中)
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ゆなりーな - コメント失礼します。とても面白くて、続きが楽しみです！これからも作者さまのペースで更新頑張ってください！！ (2023年3月18日 16時) (
レス) @page7 id: 1f91e81b63 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - SJさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです！！レス遅れてすみません！！ (2023年1月28日 17時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 大福さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！レス遅れてすみません！！ (2023年1月28日 17時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
SJ - 初コメ失礼します。とても面白い設定で、続きがとても気になります😆更新頑張ってください！ (2023年1月5日 14時) (レス) @page4 id: 74411e000a (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ面白いです！続き楽しみです！ (2022年12月7日 23時) (レス) @page3 id: f385100e6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2022年11月28日 17時
