【d!】異世界から来てしまった

13 ページ13

「楽しいし、皆の国が知れて嬉しい
ありがとう、ロボロ」

ロボロ
「…おん！
これ食べて帰ろか」


これ、というのは
近場に屋台のようにして売られていたふわふわの今川焼きのようなもの
この今川焼きを、北海道などは「おやき」と呼ぶらしいし、他でも様々な呼ばれをする一つだな、なんて



＿＿＿
＿＿＿


トントン
「マジで…ゾム止めるのも限界やぞ！！」

ゾム
「なら離せや！！
アヤ…アヤがッ…」


鬱
「ちょっとこっちメンがヘラったのおるんやけど！！！？」

ショッピ
「…おれ…いらないんかな…」


ひとらん
「シャオ、ロッ…それ犯罪っ…」

シャオロン
「こんくらいせな…
アヤは逃げてまうやんか」



しんぺい神
「チワワと鳥は鎮静剤でおねんねしたよ〜」


グルッペン
「…もう、アヤはまともに生活が出来ないのかもしれん」

エーミール
「………どうしましょう」

グルッペン
「…出してやらんのも可哀想やけど…
毎度これはキツい」



＿＿＿
＿＿＿


ロボロ
「……なんや、騒がしいな
どうしたんや」


入り口の兵士達が、慌ただしく動いている
ロボロが少し声を張って声をかけると、全員が姿勢を正して出迎えた
それ程までに気が取られる何かがあったのか


兵士1
「それが…ゾム様が数時間前に暴れてしまわれたそうで…」

兵士2
「それとは別件でショッピ様が腕から血を流して医務室へ…」

兵士3
「現在コネシマ様とチーノ様が医務室で拘束されているとのことで…

暴走している模様です…」

ロボロ
「あー…ちょっと本か何かに不快感を刺激された故の連鎖反応かもな
仕事戻ってええよ、おつかれ」


そう言ってロボロが手を引いて歩き出す



兵士が遠くなったところでロボロが振り向いた


ロボロ
「どうしよ…」

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す