26 ページ26
「……トントンさん、ですか？」
目の前に現れた背の高い、黒髪赤目の赤マフラーを巻いた男性
赤みがかった黒縁メガネをしていて、どうやら私を探しに来たらしい
ついでに、ちゃんと靴を脱がされている辺り、ひとらんかな、と思った
トントン
「アヤさん、ですよね
アイツらから聞きました
見ず知らずでありながら、理由は適当につけ、完全なる善意で助けてくれたと
正直、無駄な警戒心の高さはゾムが一二を争ってて、ちゃんと判断をした警戒心の話になると、アイツらは全体的にしっかり人を見るんです
だから、アイツらが信用を置いている時点で危害を加える気は一切ないです
寧ろ、ありがとうございます
城に残されている俺たちはどうしようと頭を抱えて、虱潰しで探すしかなくて…
死んでたらどうしようかと…
本当に、ありがとうございます」
礼儀正しい人の様だ
ちゃんと話は聞けるようで、ひとらんと大体同じらしい
というか仲間への信頼がちゃんと出来る人だ
「此処で過ごすにあたって、敬語敬称は抜けと条件を出しています
最初グルッペンに言われたので
あと個人的に窮屈感なくて楽」
トントン
「…あ、はい」
「よし
んじゃ全員夕飯だと呼んでほしい」
トントン
「…おう」
「…ん？」
なんかあったかな、と見ると
不思議そうな顔をしていた
トントン
「アンタ、警戒心とか無いん？」
「これでも嘘つきは分かるから」
それを聞くと、踵を返して夕飯だと呼びに行ってくれる
すぐに皆来て、夕食となった
ついでに、その後の入浴時、グルッペンやロボロ同様に
トントンの風呂に突っ込んで説明を始め、ワナワナと震えられた
ゾムは絶対教えるからと、トントンに念を押された
危機感！！！！と叫ばれたので、多分意識したんだろう
可愛らしいなと言えば真っ赤になって放り出された
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 654人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれいん(プロフ) - 今日見つけて今日過去のお話読んでしまいました。最後の方でなるほど…なるほど…え、やっばぁ…と語彙力溶けましたありがとうございます。止まるって所でもう、あ、これやばいやつや…となりました。勿論いい意味です。ありがとうございます！！ (2021年3月3日 9時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - お疲れ様でした！とても面白くて一気読みしてしまいました(*´ω｀*)出来れば続編欲しいです！勿論作者様の無理の無い範囲で良いので (2021年2月22日 6時) (レス) id: bb00f33042 (このIDを非表示/違反報告)
むゆう。(プロフ) - 更新お疲れ様でした！とても面白くて毎日お話の更新を楽しみにしてました…！作者様がお忙しくなければ是非続編も書いていただきたいです…！！陰ながら応援しています！ (2021年2月22日 1時) (レス) id: e44740c869 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - 更新お疲れ様でした..！作者様がお忙しくなければ続編希望致します....！！陰ながら応援させていただきます。 (2021年2月22日 1時) (レス) id: db21af70e2 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - お疲れ様でした！更新を楽しみにしており、次のお話はどんな感じなんだろうとワクワクが止まらなかったです！コネシマのお言葉が好きすぎました。続き希望します！応援しております。 (2021年2月22日 0時) (レス) id: 01c2c1810f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
