＊窓口担当社員 ４ ryosuke.Y

■ ページ7

．







．



涼介「なんてね、ふふ じょーだ…




A《 …いいですよ、

風邪ひいたら看病してあげます！ 》



言い終わる前に遮られた言葉。




冗談、なんて嘘だったけど
こんなこと本気で言えてしまう関係でもないから
冗談っぽく言ってみただけだったのに。


もちろん、期待なんてこれっぽっちもなかったし？

なのに。







なのに、



涼介「 っはは、じゃあそのときはよろしくね？(笑)」


なんでこんなに優しいんだよ。




乾いた嘲笑が夜道に響いた。









．









．



涼介「＿＿＿＿＿＿ ．


I will attach the document, so please confirm.

＿＿＿ yes .

Thank you. Bye. 」




…はぁ、今日は かかってこなかったな……Aさんからの電話。


昨日まではあんなに頑張れた仕事も、
今日はどんより。


……まぁ、しかたないんだけどさ。





▽


♪…♪…♪…


涼介「…お疲れ様です、


こちらお悩み相談室、わたくしヤマダがお伺いいたします。」







A《 …ヤマダさんっ！伊藤です。


今日も元気ですか？ 》




涼介「ふは、元気です。ありがとうございます(笑)

伊藤さんもお元気ですか？ 」




じゃあ、明日また電話しますね？なんて、言った翌日から毎日かかってくるAさんからの電話。


…もう3日目(笑)







Aさんに想いを寄せてる俺にとっては、
最高に嬉しいラブコール(←)なんだけど、




…今はちょっとキツイ…。








涼介「＿＿＿＿＿＿…あ、はい


ふふ、じゃあ また。ん、おやすみなさい 」





電話を置いて少し伸びをしながら深く息を吸い込むんだけれど






涼介「…っゴホ、ゴホ…っ…」



咳き込んで逆にしんどいっていうね。





△







本当に風邪引くなんて、思ってなかったんだけど





あんなちょっとの時間外にいただけなのにまんまと風邪菌に乗っ取られてしまった。



仕事仕事でちゃんと食えてないせいか、
ちゃんと休めてないせいか、

免疫力が低下してたんだな うん。





．

■→←□

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す