＊窓口担当社員 ４ ryosuke.Y

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A「 はーい。」



そういえば、誰からか確認もしないで出た。




この前実家から荷物が届いていたから、
きっと相手は母だろう って

心配かけないように明るい声で。




そしたら…








？《 あ、伊藤さん？ ヤマダです 》





…っ…！


驚きで、ケータイを落としかけた。




A「わ、わわ、ヤマダさん！？

どうしたんですか！？」



思いもよらない相手からで胸がドキリと高鳴った。




涼介《 え？(笑)伊藤さんがこの間言ってくれたんじゃん、

『 寂しくなったら電話していい 』って。



僕だけの相談窓口になってくれるんでしょ？




って、



………迷惑だった…？ 》






いや……言った。
言いましたよ、言いましたとも…！

迷惑なんてとんでもない！


だけど……って、え…？



A「ヤマダさん、……寂しいん、ですか…？」



電話がかかってきたこともすごくびっくりだけど、

それよりもやっぱり驚くべきところ。

心なしか低いトーンは、やっぱりそういう感情から？





涼介《 へへ、ちょっとだけ(笑) 》



力なく笑う声にか細ささえ感じられて。




…それより、何より、

敬語じゃないヤマダさんに慣れられなくて。
プライベートモードのヤマダさんとお近づきになれるチャンスじゃないか、って
不謹慎にもそんな期待さえしちゃって、





落ち込んでたのに、

涼介さんのこと心配なのに、

ヤマダさんも心配で、

でも嬉しくて…



心が忙しい。




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