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涼介《 __はい。お疲れ様です。
こちらお悩み相談窓口、わたくしヤマダがお伺いいたします。》
5、6回のコール音。
やっぱり忙しくしてるのかな、って。
自分の都合でこんな時間に電話なんて迷惑だな、と思い直して切ろうと耳を離したときに聞こえてきた、
いつもと変わらないトーンの、
いつもと変わらないフレーズ。
…やっぱり、ヤマダさんだった。
涼介《 伊藤さん…?どうされました?? 》
A「あ…あの、こんばんは…! 」
涼介《 ふふ、こんばんは。
こんな遅い時間に、どうしたんですか? 》
温かくて優しい声に、、涙が出てくる。
自分でもなんでなのかわからないけど、
ヤマダさんと電話してると、安心するから…なのかな…?
A「……っ、…。」
自分から電話しておいて喋れないって、
初めて電話したときみたいな展開で、
申し訳なくて、でも喋ろうとすればするほど言葉が出てこないし、
今声を出したら、泣いてるって悟られてしまう…
涼介《 もしかして……泣いて、るんですか…? 》
…何も喋らなくてもこの人にはわかってしまったんだけど。
A「…っごめ…なさい、…」
涼介《 いいんですよ、泣きたいときは泣いてください。
辛くて悲しくてどうしようもないときに
1人で抱え込まないで?
いつだって、私はあなたに頼ってほしいんですから。》
私の言葉に、次に続くはずだった
“ 迷惑ですよね ”を遮るように、
その言葉を否定するようにかけてくれたヤマダさんの言葉。
そんなに優しくしないで。
どんどん溢れてくるから。
涼介《 悲しい雰囲気全開っていうのもなんかあれなんで、
今日は私の話を聞いていただけますか? 》
柔らかい声が耳に響く。
何も返事出来ないけど、
それが当然、のように続くヤマダさんの声。
涼介《 実は今日、ホテルOKAMOTO に行ってきたんです。》
A「え…っ!?」
涼介《 ふふ、驚きました??(笑)
私も出席するんです、明日のパーティー。》
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ほしの(プロフ) - さちさん» さちさんこんにちは*応援、ありがとうございます。1番だなんて…私にはもったいない…すごく嬉しいです…っ! (2019年1月22日 18時) (レス) id: f88f537235 (このIDを非表示/違反報告)
さち(プロフ) - このお話大好きです!今まで見てきたお話の中で1番好きです!これからも応援してます! (2019年1月15日 21時) (レス) id: 8963f2aaa7 (このIDを非表示/違反報告)
u6Ba3WOCV4Wy1ch(プロフ) - そうなんですか!教えて下さりありがとうございます!秒で見ます! (2018年5月31日 18時) (レス) id: 879a036e0d (このIDを非表示/違反報告)
ほしの(プロフ) - u6Ba3WOCV4Wy1chさん» じつは、続きを連載中です|ω・`)ちらっ リンクしてなくてすみません、、、!*キミの担当社員 という作品が続編になっているのでお時間があれば覗いてみてください…! (2018年5月30日 19時) (レス) id: f88f537235 (このIDを非表示/違反報告)
u6Ba3WOCV4Wy1ch(プロフ) - すっごく面白かったです!最後の書き方が良すぎて続きが見たくなります笑 (2018年5月30日 16時) (レス) id: 879a036e0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしの | 作成日時:2017年1月24日 10時