＊窓口担当社員 ２ ryosuke.Y

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『 いってらっしゃいませ。』





預けていた上着をクロークで受け取って、
ホテルを出た。





もちろん隣には、





涼介「ひー、寒いね(笑)」




なんてそれでもニコニコの涼介さん。





ご飯食べてるときも思ったけど、
さりげなく、身につけてるものが全部高級そうで。


今も、そのコート、高級ブランドのやつですよね。






……やっぱ、住む世界が違う人なんだなって。









A「あの、今日はほんと ありがとうございました。」







先を歩く涼介さんが振り返ると、

風に乗ってきた爽やかな香り。




あ、…この香水、スキ。






涼介「んー？何もしてないけど？(笑)」







何もしてなくない。




A「助けていただいたし、


それから、ワイン……」





斡旋チケットはあくまでお食事のみ。


飲み物はコースに入ってなかったみたいで

シャンパンやワインのお金を払おうとしたら




涼介さんが、




“ いいから、ここは俺に払わせて？ ”


って、スマートにお会計を済ませてしまった。






A「すみません、高かったですよね。


やっぱり今からでも私お支払いしますっ！」




慌ててハンドバッグから財布を取り出そうとするけど、

やっぱり制止されて




涼介「じゃあまた今度会ったとき、

コーヒーでも奢ってもらおうかな？(笑)」









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