＊窓口担当社員 ２ ryosuke.Y

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……………言えるわけ、ない。





気になっている人が、もう１人いる なんて。






出会いから好きになる要素満載だった涼介さんのこと。



あのときはヤマダさんと重ねて、
そこまで何も考えてなかったけど




『 好きです 』


そんなこと言われて少し…というかガッツリ心が揺れちゃって…。



今も、ヤマダさんの

《 涼介さんに似ている部分 》を見つけるたびに

あの笑顔を、思い出してしまう。





…ヤマダさんと電話してるのに。






A「あ、えっ…と、


………はい、大丈夫です。」






軽い女だと思われたくない。

だらしない女だと思われたくない。




……でも、隠し事してるみたいで少し罪悪感。






涼介《 本当ですか……？ 》



そんなことも、この人にはバレそうで。






A「さ、最近 ヘルプで顧客開拓の仕事をしてるんですけど、

接客の難しさに、挫折しそうです…。」



必死に恋の話から仕事の話へシフトチェンジしてごまかす。





涼介《 そうですか、

…まだ異動して半年も経っていませんし
慣れないことはたくさんありますよね。


接客は、私も初めてのときは
なかなか契約までもっていけなくて
苦労しました。》





え、…ヤマダさんも、




A「営業だったんですか！？」




涼介《 ええ、はい 一応？(笑) 》




語尾が疑問形で、すこしお茶目なヤマダさん…

元営業の先輩だったなんて！！




……それならヤマダさんが営業にいるときに異動したかったな。





A「 ……なんで今は窓口担当、なんですか…？」



もしかして、落ちこぼれすぎて飛ばされたとか……って、


ヤマダさんに限ってそれだけはない。←





涼介《 さぁ。

何故なんでしょうかね(笑) 》




また、ふふ と笑ったヤマダさん。



ああ、その笑い方も誤魔化し方も、


やっぱり涼介さんに似てる。









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