標的41 新たな ページ46
それからM.Mとは何度か女子会(?)を楽しみました。彼女の話を聞くのはとても楽しかったです。
しかしどれだけ仲良くなっても、この街にずっと居続けられません。
近々この街を離れることをM.Mに伝えたところ、やけに神妙な面持ちで
「私M.Mなの…黙っててごめんなさい」
とどうやら黙ってたことを後ろめたく思っていたようでした。
しかし最初から知ってましたよと私が言えば、M.Mは驚いた後、ぎゅっと腕に抱きついてきました。
どうして突き出さなかったのと聞かれましたが、
「貴方のマフィア嫌いなところは僕も同じですし、わざわざ突き出すこともないでしょう」
といえば、感心した様子で
「骸ちゃんもきっと色々あったのね。私、骸ちゃんについて行きたい！支えてあげるわ！」
と何故か突然の仲間宣言。
まあ女の子が一人いるのは、色々と助かる面もあると思うので快く引き受けました。個人的にもM.Mは好きですし。
それからM.Mをアジトに連れていくと、すごくげんなりした顔をされました。男臭くてすみませんね。
そうして僕らの一味は新たにM.Mを加えて、また旅に出ます。
かの一件からリックやファミリーの情報を再び調べ直しわかったことは、リックが日本で活動しているのはボンゴレを後ろ盾にし次期X世の立場を整えるために暗躍しているかららしい。
ボンゴレというのは、イタリアでも名の知れた大規模なファミリーです。そりゃあ隠れ蓑にうってつけでしょう。
おそらくX世の周りをうろつけば、しっぽぐらいは掴めるでしょうね。それからどうするかは…また後で考えます。
とにかく今は日本へ飛行するためのお金が必要です。幻術で偽札を作るのもいいのですが、さすがに欺けるのは人の目だけなので、機械に調べられるとどうしようもないのです。ですから地道に金稼ぎするしかありません。
僕たちがやる仕事は大抵グレーです。そうでもしないと大金は入りません。マフィアは嫌いですが、正論だけでは路地裏で生きられないんですよ。
＊
いつものように仕事をもらうため、ファミリーのアジトに来たところ、そこへ丁度マフィアを捕まえる警察組織の復讐者がやってきました。ファミリー全員がお縄に着く中、とばっちりで僕も首輪をはめられてしまいました。
しかもどんなに六道の力を使っても首輪そのものが外せません。これは本気でまずいかもしれません。
とにかく犬たちに伝えてやらないと。
幻術でカラスを出して、空に放ち、言伝を頼みます。
骸一味最大のピンチ…でしょうか。
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南条(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 感想ありがとうございます！とても励みになります…！ (2018年4月10日 7時) (
レス) id: 05ac4354b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！自分のペースで更新頑張ってください！ (2018年4月7日 4時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南条 | 作成日時：2013年8月30日 0時
