標的23 モブと ページ26
裕福ではありますが、一応普通に幼稚園に通っています。しかし何故か
「ルカは今日も綺麗な髪だね。あたしもサラサラになりたいなあ」
「あはは、ありがとうございます。フィオナも髪がふわふわで綺麗ですよ？」
「そ、そうかなあ？」
「ルカ！見て！このシュシュママに作ってもらったの！」
「わあ、アリーチェが一段と可愛くなりましたね。お似合いですよ」
「そ、そうでしょ！」
「……ルカ。これ、あげる」
「おや、これはリズの大好物なのでは？」
「うん、大好物だからあげる」
「フフ、ありがとうございます。リズは優しいですね」
「……別に」
女の子にやたらと話しかけられます。
元女の子としては女の子と喋るのは好きですけど、なぜ私に喋りかけてくれるのでしょうか？ 私は決して自分から話しかけになど行きませんし、幼稚園はずっと本とか読んで一人で過ごしたかったのですが、私が一人になると必ず女の子が話しかけてきます。
お陰で男の子からの目線が痛いです。
「お前女とばっか話してて女々しいヤツだな！やーい女男！」
はい、きました。何かと私に突っかかってくるマルク。まあでも今はマルクの好きなリズと喋っていたからでしょうね。そのことは謝りますけど、こうも毎日来られると流石に面倒なのでいつも適当にあしらってます。
「マルク、ボタン掛け間違えてますよ」
「へっ？！」
本当にかけ間違えていたので教えてあげれば、マルクは恥ずかしそうにどこかへ逃げました。この子はまだ可愛いですけど、
「君また僕の許嫁と喋ったね？アンドレッティの分際で…」
プライド高杉カルロぼっちゃまが、もう本当面倒くさい。
というか、そのことに関しては向こうから話しかけて来たんですが。
「僕からは、話しかけていませんよ」
「フンっどうだか。フィオナと喋っていいのは僕だけだぞ」
こんな5歳児がいるか！って言いたくなりますけど、いるんですから困ったものですよね。
「カルロ、違うよ。フィオナから話しかけたの。ルカはなにも悪くないんだよ」
「っフィオナ！僕以外とあまり喋らないでくれよ」
「大丈夫、カルロのこと好きだから。安心して」
「違う、そんなことを気にしてるわけじゃ…！」
「じゃあね、ルカ、カルロ。私あっちでおままごとの途中なんだ」
「フィ、フィオナーーー！！！！」
……コメディですか？？？
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南条(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 感想ありがとうございます！とても励みになります…！ (2018年4月10日 7時) (
レス) id: 05ac4354b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！自分のペースで更新頑張ってください！ (2018年4月7日 4時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南条 | 作成日時：2013年8月30日 0時
