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標的14 語り ページ15

それからというものの、中学生にしては多忙な毎日を送っていたと思う。
風紀委員会の新しい委員メンバー集めを始めとし、課題は山積みだった。学校を牛耳るにはやはりそれなりに情報操作や書類作成が必要で、一晩中学校に引き篭もってた時もあった。

もちろんそんな仕事だけで済むはずもなく、生徒の校則違反者の取り締まりや学校の問題・トラブル解決策など、溢れ出るように仕事は湧いてくる。
僕は前世の簿記技術や書類作りの知識を駆使して、全てをこなしていった。

その結果、僕の存在は学校内で絶対的地位を誇った。僕を失うとこの学校が機能しなくなりべちゃべちゃに溶けていきそうなくらいに。

それに伴い、一つの学校を支配下に置いたことで、この町における僕の地位も必然的にあがり、雲雀組の勢力は強くなっていった。
学校の仕事をしている時も、雲雀組の問題やしなければいけないことにも手を抜かずに全力でやっていたため、物理的な力も雲雀組の力も向上していったんだと思う。

まあ、そのお陰で一週間ほどぶっ倒れたこともあったけどね。若い体を信じきっちゃ駄目みたいだ。


それから数ヶ月が立ったけれど、最初に僕が集めた初期風紀委員はすでに草壁のみとなってしまった。彼は本当に頑張って着いてきてくれてると思う。たまに文句は出るけど、弱音は吐かない強い男だ。
彼ならば、雲雀組の若頭…所謂副社長に任命してもいいかなと思ってたけれど断られたのでこの話は藻屑となって消えた。将来、また声をかけてあげよう。

でも草壁に一つ問題があるとすれば、頭髪についてだ。元々並盛中学校では頭髪については染めない限り自由だった。けれど、草壁は昔の不良のド定番リーゼントにしてきた。
聞けば、風紀は秩序を正すためなのでお手本となるように規律を重んじる、だとか。
いや、校則的には問題ないと言えばないけど、風紀委員会が変な目で見られることは確実だった。風紀は恐怖の対象にはなってもいいけど怪奇の目に晒されるのは嫌だからね。
でも、辞めろとも言えないし、複雑な気持ちを抱きつつ彼と接している。僕の気持ちを察してくれたら一番なんだけど。

と、まあ今日も今日とて僕は机の上の書類と格闘中なんだ。ちなみに授業は受けてないよ。前世の記憶があるし、そんなもの不要だしね。



もちろん友達なんていないよ。何か問題でも?

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設定タグ:成り代わり , REBORN , 転生   
作品ジャンル:アニメ
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南条(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 感想ありがとうございます!とても励みになります…! (2018年4月10日 7時) (レス) id: 05ac4354b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです!自分のペースで更新頑張ってください! (2018年4月7日 4時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:南条 | 作成日時:2013年8月30日 0時

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