今日も今日とてカオスな日々だ！！【妖ウォ】

81 時空をかける時空神と暗黒神神！？←※桜優季様リクエスト！ ページ31

※口調おかしい
※映画第５弾ネタバレ少しあるかも
※ギャグではないかも

現世には様々な妖怪がいる。
その中でも、高い位にある『神妖怪』と呼ばれるものがいた。

妖魔界を統べる大王から生まれし、
時空を操る時空神。
暗黒を司る暗黒神。
世を照らす太陽神。

今回はその三体の中で、時空神と暗黒神の話をするとしよう。

一体でも最強の力を持つエンマ族だが、二体だと果たしてどうなるだろうか……？

〜

今日は最悪な日だ。

暗黒神エンマは、早々に諦め、そう悟った。
目の前には頬にかすり傷を負った時空神エンマが懇願の目をこちらに向けている。

「頼む、暗黒神」

「出直せ。それか土下座しろ」

「……時空神に土下座させる気か」

「悪いか？」

つくづくお前は暗黒だな、と呟きながら時空神は持っていた錫杖を側に置いた。
正座から上半身を折り曲げ手を床に付けてまさしく土下座の格好をする。

「……協力してくれ」

「無理だ」

「おいっ！！」

ぎゃーぎゃーわめき始めた二体。
なぜこうなったのかは、つい数十分前にさかのぼる。

〜

「……チッ」

暗黒神エンマは、同胞の妖気を感じて舌打ちをすると、毎日の日課を取りやめた。

自らが建てた閻魔宮殿の階を降り、外へ出た瞬間。

咆哮が背後から聞こえ、思わず振り向く。
するとそこには、巨大な体を持つ動物……人の世界では確かマンモスと呼ばれるものだっただろうか。

とにかく、それが暗黒神エンマに襲いかかろうとしていた。

暗黒神エンマはその巨軀を見つめた後、バッと上空に飛んだ。
一応彼を擁護しておくと逃げているのではなく、誤って殺さぬように近づかないようにしているのだ。

暗黒神エンマは、飛ぶ速度を上げると、同胞を見つけようとする。

「はーはっはっはっはっ！！」

「！」

今聞こえたのは、確かに同胞の高笑いだった。
声が聞こえて来た方向へ急ぐ。

すると、同胞……時空神エンマはそこにいた。

見知らぬ獣と戦っていたが。

獣の攻撃を避けたり、逆に攻撃を繰り出したりしていたが、彼の場合は誤って殺したりしないのだろうか。

「……」

暗黒神エンマは、時空神エンマの隣に瞬間移動すると、彼を抱え瞬く間に閻魔宮殿へと降り立った。
そして時空神エンマに殴りかかんばかりに詰め寄る。

「時空神、今すぐ元の世界へ戻せ。俺の所に来るたび周りを原始時代にするのはやめろ」

「悪かったな。戻すから、その握ってる拳を収めてくれ。殴らないよな？」

「気分次第だ」

「え」

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