跋扈／練紅玉 ページ43
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シンドリアの、武官。それだけで何てことは無い
ただ我が王を心から慕い、嘘偽りなく感謝している
シンドバッド王は俺を拾ってくださった恩人だ
教養も理性も無くただ力を振るっていた獣同然の俺に
居場所を与えてくださった。あの方の御言葉で何なりと
地を這おうと、血を浴びようと、何であろうとして見せる
元は、二日酔いで動け無いシャルルカン様の代わり
体術を覚えておいて損は無いとの王の計らいから俺が
アリババさんと組手をしていた。そうして、彼女が来て
「我が主君、七海の覇王、シンドバッド様」
嬉しかったんだ。俺を見て、笑ってくださったから
貴方って強いのねぇ、と、頬の土埃を払ってくださった
母親にだってされた事の無い様な事をしてくださったから
例えそれが気紛れでも、どんな理由だって構わない
俺はあの日から貴女を夢に見、燻る病熱に浮かされた
貴女が我が王を御慕いしていると知ったとき
喜んでいた心は決して幻ではなかったのだけれど
今は海の中にいる様な息苦しさと、焦燥に揺れている
あの御方の喜びは、幸福は、俺にも通じている
彼女の喜びも、幸福も、俺に通じている。だから
御二人が笑ってくださっているのなら紛れ無く幸せで
俺の中の小さな小さな恋慕になんて、簡単に蓋を出来る
見ない様にして、感じないふりを少しだけすれば
俺は穏やかな心持ちで他の誰かを愛する事が出来た
「…どんな名で居られようと貴方様は私めの恩人です」
あの御方の前で片膝を地に着き、頭を垂れる
薄ぼんやりとした月明かりに誘われる様にして
俺は紫の御目を覗く様にして睨み、熱心に見詰めた
それが、すっと。ほんの少し細まった瞬間短剣を抜く
人間の視界は不便にも斜めの動きに反応し悪い
質の良い床をしゃがみながら滑り斜めに移動する
背後から強く引き、寝かせて、馬乗りになった俺は
荒い息を整えながらきらりと光る鋭い短剣を彼の喉元に
彼は何をするでも無く俺を見詰めていたから
俺は何をするでも無く、いつも通りに口を開いた
「貴方が紅玉をただの傀儡として扱うのなら
俺は貴方を敵とし、此処で殺す事さえ厭わない」
貴方が何者で在ろうと。剣を握る手に力を込める
初めて知ったんだ。こんなに激しく心地好い感情を
それを叶えようだなんて思いもしなかったのだけれど
貴女に幸せになって欲しい、この想いだけは消えなくて
その為なら、俺が何者でも在れなくなろうと構わなかった
(安らぎは姿を変え、既にもう消えていた)
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アホ毛50% - 遊莉さん» ノアは望むもの手に入れる為なら何でもすると思ふ (2016年7月4日 20時) (
レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» 甘酸っぱくはねえな (2016年7月4日 19時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» 因みに今日中に続編作るから見てくれるとうれぴぃ…(小声) (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» どうや?甘酸っぱい()片想い書いたよ!!!(自棄)我ながら、このあと夢主ちゃんはどう生きていくんですかねぇ… (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» あーーアホ毛………ヴっしんどい………なんかさあ…アホ毛と趣味性癖がかなり一致しててさあ…リア友ならドン引きされることでも平然と言えるから…すき……とにかく神田ユウはやばかったです… (2016年7月2日 22時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
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