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つい先程までの余裕の有る煽るような態度とは豹変し
Aは何かぼそりと呟いて一息で銀時との距離を詰め
腰に差していた二本の短刀を抜くと、勢い良く切りかかる
銀時はほぼ反射でその刀を木刀を抜き受け止めたが
女性とは思えないような力で押し戻されるようになる
「…なんで、分からないの。こんなに苦しいのに…
……捨てたいだなんて…有る筈、無いじゃない…っ!!」
何度も何度も繰り返し、当たらないながらに
執拗にAは銀時に切りかかりその紅い瞳を睨む
その怨恨を塗りたくったような目に銀時は思わず怯んだ
Aの瞼の裏を彩る薄い紅と赤。消えない色
あの日松陽と出会った。桜が満開の春のことだった
あの日松陽と別れを強いられた。炎が全て飲み込んで
そしてあの日風に待ったのは憧れた美しい麻色の髪と血
どうして。そんな稚拙な言葉に思考は隠された
きっと寺子屋の誰よりも松陽を慕っていた銀時
そんな彼と松陽の傍にいるととても心地が好くて
彼と話していると落ち着いて、すべてが輝いていて
ふと。Aは襲い来る違和感に動きを止める
その瞬間に銀時の振るう木刀が薄い腹部を殴り付け
ごぷっ。へどろのような血がAの口から溢れ出す
何処かの骨か、内臓に異常をきたしたのだろうか
目眩の中で銀時は既に二人を抱え倉庫を出ようとしている
(……あぁ…こういう、こと)
霞のかかる視界の端に微笑を持つ松陽が映った
昔、貴方が好きと何度も言うAに松陽は笑い
貴女にはもう私より大切な人がもういるでしょうと
そのときは理解が出来ず、貴方以上に大切な人なんて
そう思っていたけれど。Aは這ってスイッチを握る
小さなスイッチ。この倉庫を爆破することが出来る
かの白夜叉に勝てるとは思わない。死ぬつもりだったが
(あのとき死んだのは、確かに私の初恋だった)
(自分が助かる為に憧れの人を殺したと聞いて
私の心の中にいた、“優しい銀時くん“が死んだんだ)
先程呟いたなんで、という言葉もつまりその為で
Aは重い体を引き摺り壁に凭れて思わず笑った
想い人のことも自分のことでさえも十数年勘違いして
遠ざかっていく、いつの間にか大きくなっていた背中に
やっと“貴方“を見れた気がする。そう呟いて手を伸ばして
既に見えなくなった背中。親指でボタンを押した
(じゃあ空耳で)
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アホ毛50% - 遊莉さん» ノアは望むもの手に入れる為なら何でもすると思ふ (2016年7月4日 20時) (
レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» 甘酸っぱくはねえな (2016年7月4日 19時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» 因みに今日中に続編作るから見てくれるとうれぴぃ…(小声) (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» どうや?甘酸っぱい()片想い書いたよ!!!(自棄)我ながら、このあと夢主ちゃんはどう生きていくんですかねぇ… (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» あーーアホ毛………ヴっしんどい………なんかさあ…アホ毛と趣味性癖がかなり一致しててさあ…リア友ならドン引きされることでも平然と言えるから…すき……とにかく神田ユウはやばかったです… (2016年7月2日 22時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
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