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一向に殺そうとしない彼に痺れを切らして
苦無を握る彼の右腕を掴んで私に刺そうとしたが
まるで茶化すようにおいおいと言われて振り払われ
何故暗殺対象が暗殺者に懇願する羽目になるのか
何故私がこんなにも苛立たなければならないだろうか
「ねぇ。どうして殺してくれないのかしら」
「こっちもやるときゃ気分ってもんがあんだよ
案外繊細だぜ?暗殺ってよ。それをお前、そんな」
彼の両手を無理矢理持って私の首に添えさせて
上から私の手でぎゅうと力を込めて首を絞めていく
酸素が消えていくと共に激しい頭痛に襲われて
随分と下品な音を立てながら、何度も蒸せてしまう
そのせいであと一息というところで力が緩んでしまい
本能的に空気を取り込んでしまって苦しいだけで死ねず
何度かやっていると遂に自立すら困難になり
ふらり、と。世界が回り清水に倒れ込んだとき
今まで唖然としていただけの彼は慌てて私を支えた
霞む視界は暗闇の中で宝石のような青を捉える
酸素不足で震える腕を動かしそれに触れようとする
彼は私が伸ばした手を握ると何度も何度も呼び掛けて
おい、しっかりしろだなんて。暗殺者の言葉じゃないわ
喉を鳴らすようにして笑い、少ない酸素で小さな声で語る
「…ゎ、たし、ね。ととさま以外のだんせい
見るの、初めて…心配されたのは、生まれて初めて…」
「心配じゃねぇがそいつぁ珍しい、親はどうしたんだ」
「たぶん、父様にとって…私は御商売の道具…
母様(かかさま)は…御亡くなり、に、なられたわ」
つまり、刷り込まれたように私は彼に恋をしていた
私にこんな被虐趣味が有ったとは知らなかったけれど
何処か漠然としながらも彼のその手で死にたいと思って
彼の姿を見たとき、ただひたすらに胸が高鳴っていたから
生まれて初めて心配された、つまり私の初めてを
彼に捧げたということ。きちんと責任は取ってほしい
「ねぇ、貴方。優しい目をしているのね
一層貴方が好きになったわ、名前を教えて?」
「勘違いだろうよ。外にゃもっと良い男が星の数程」
「外に出してくれるの?やっぱり、優しいわ
まぁ。私、貴方になら殺されても構わないけれど」
「……通じやしねぇ。とんだ仕事引き受けちまったな」
(星屑を抱く夜のMellow・Mellow)
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アホ毛50% - 遊莉さん» ノアは望むもの手に入れる為なら何でもすると思ふ (2016年7月4日 20時) (
レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» 甘酸っぱくはねえな (2016年7月4日 19時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» 因みに今日中に続編作るから見てくれるとうれぴぃ…(小声) (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» どうや?甘酸っぱい()片想い書いたよ!!!(自棄)我ながら、このあと夢主ちゃんはどう生きていくんですかねぇ… (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» あーーアホ毛………ヴっしんどい………なんかさあ…アホ毛と趣味性癖がかなり一致しててさあ…リア友ならドン引きされることでも平然と言えるから…すき……とにかく神田ユウはやばかったです… (2016年7月2日 22時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
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