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曲が終わり拍手の中で何人かは奴に駆け寄っていく
私は恥ずかしい風を装って、忙しなく視線を動かすが
たまに熱を孕んだ目で見詰めてやる。ばち、目が合って
私が慌てて目線をずらし真っ赤い顔で地面を睨んでやれば
周りにいた女達を放り出し私に近付いてきて
手を差し出す。にこやかな笑顔で。さ、君もと
ほら、簡単。七海の覇王だか複数迷宮攻略者だが
大層な名前で語られているが所詮只の一人の人間だ
ナイフで首を裂けば死んでしまうような脆弱な人間だ
嘲笑の代わりにはにかんでその手を取るため恐る恐る手を
「シンドバット王よ。彼女とは私が呑んでも?」
背後から伸びてきた白い腕がそれを遮るように
私の腕を掴んだ。つぅ、と首筋を冷えた汗が伝う
声の主は私と奴の間に、奴に顔を向けて立ったが
一度振り返って私の目をその黒い目で見詰め微笑む
その白い髪が揺れる。身に纏うのは文官の証である物
幼い顔立ちを更に幼くみせるそばかすがよく目を引いた
元暗殺者、現シンドリア八人将が一人ジャーファル
不味い、というより最悪だ。暗殺者を暗殺なんて
更にこいつはかなりの手練の上眷属器とやらを使う
奴は一瞬苦い顔をしたがジャーファルの顔を見て
優しく笑うとそれで良いかな?と。私に訊いてくる
決して焦燥を気取られないよう小さく首を縦に振った
ジャーファルに連れられ祭の騒々しさと明るさ
全てから離れ、静かで冷える浜辺に二人きりだった
小さな面積の服に十分な武器は無い。酷く不安だ
今までは賑やかで明確な松明の明かりだったのだが
今は曖昧な月明かりのせいで昼は美しく輝く青い海が
全てを引き摺り込んでしまうような暗闇に変わっていて
「そろそろ、ですかね。そう言えば貴女御名前は?」
「……はい。私はノアと申します、ジャーファル様」
名前なんて知られても構わない。殺してしまえば
誰にも伝わらないのだから、それが心情だったのだが
流石に不安が勝り咄嗟に口をついて偽名が出てしまった
これがもし切っ掛けとなってしまったら、不安が肥大する
だん。一瞬にして距離を詰められ砂浜に倒された
砂と海水が服の隙間から入ってきて擽ったいが
そんなことを言っている場合では無い、確信を得た
先程の笑顔とは全く違う底から冷えた目。ばれている
「ノア、と云えば。神に認められた唯一の人間ノア
巨大な箱舟で怒りとされる大洪水を逃れた。聖書です」
「そんな貴女が溺死なんて。滑稽じゃありませんか?」
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アホ毛50% - 遊莉さん» ノアは望むもの手に入れる為なら何でもすると思ふ (2016年7月4日 20時) (
レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» 甘酸っぱくはねえな (2016年7月4日 19時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» 因みに今日中に続編作るから見てくれるとうれぴぃ…(小声) (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» どうや?甘酸っぱい()片想い書いたよ!!!(自棄)我ながら、このあと夢主ちゃんはどう生きていくんですかねぇ… (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» あーーアホ毛………ヴっしんどい………なんかさあ…アホ毛と趣味性癖がかなり一致しててさあ…リア友ならドン引きされることでも平然と言えるから…すき……とにかく神田ユウはやばかったです… (2016年7月2日 22時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
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