編僻／平和島静雄 ページ25
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同族嫌悪。正にその通りだと二人を知る者は言う
生まれ持った異常な力が、己が嫌いで仕方が無くて
しかしその力を使わず生きるにはどうしても沸点が低く
暴れる度また自分が嫌いになる悪循環に陥った哀れな若人
一見すれば数少ない境遇の互いを親しめる筈なのだが
顔を合わせる度に破壊神も裸足で逃げ出す勢いで暴れる
「おいクソアマ。何回言えば分かんだてめぇよぉ」
「“池袋に来んな“って?分かりたくもないよ糞野郎
此処が君の所有地だとでも思ってるの?あは、面白ーい」
「あ“?だからっててめぇの所有地でもねぇだろ
今すぐ消え失せるか殺されるか。選ばせてやるよ」
「その台詞も飽きた。正に馬鹿の一つ覚えだよね
鸚鵡みたいだけど、お前よりも鸚鵡の方が頭良いか」
平然と会話をしながら互いに鋭く攻撃を放ち合う
鋭い、というのは誤弊があるのだが鈍いともとれない
鈍器を互いに投げ合うのを一体なんと呼ぶべきだろうか
少なくとも互いに当たらないそれは鈍い音をたてて潰れた
この戦いに水をさせるような強者は存在しなく
周囲は厳戒警報でも出されたかのように静まり返り
罵詈雑言と風を切り裂く鋭い音以外は何も聴こえない
そのとき、Aが放り投げた標識が静雄を掠める
静雄の首筋から血が垂れ、数秒。笑い声が響き渡った
酷く愉快気に笑うAの頬をガードレールが掠め沈黙
二人の光を失い、代わりに憤怒を携えた瞳がかち合った
其々が近くにあった凶器に手を掛け握り締めた瞬間
その場にそぐわぬ軽快なメロディーが二つ流れ始める
その電子的な音楽は二人の携帯の着信音のようだった
互いに目は離さずゆっくり携帯をポケットから出し
耳に当て、如何にも不機嫌というような声でもしもしと
「…はい、オレです」 「…うん、私だけど」
「……あ、は?幽?」 「……あ、え?セルティ?」
「そりゃ会いたいすけど…」 「そりゃ会いたいけど…」
「「いや、用って程じゃ…」」
静雄に電話を掛けてきたのは上司である田中トム
Aに電話を掛けてきたのは友人である岸谷新羅
田中の用件は静雄の実弟、幽が訪ねてきた
岸谷の用件はAの親友、セルティに暇が出来た
是非久し振りに兄、また親友の顔が見たいということ
共に唯一の弱味ともいうべき人物の介入に顔をしかめた
二人して数分考え込み優先順位が決定したようで
「二度とオレの前にその面見せんな!!」
「ほざけ単細胞。二度とその阿呆顔見せないでよね」
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アホ毛50% - 遊莉さん» ノアは望むもの手に入れる為なら何でもすると思ふ (2016年7月4日 20時) (
レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» 甘酸っぱくはねえな (2016年7月4日 19時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» 因みに今日中に続編作るから見てくれるとうれぴぃ…(小声) (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - 遊莉さん» どうや?甘酸っぱい()片想い書いたよ!!!(自棄)我ながら、このあと夢主ちゃんはどう生きていくんですかねぇ… (2016年7月4日 6時) (レス) id: 11bcba6a22 (このIDを非表示/違反報告)
遊莉(プロフ) - アホ毛50%さん» あーーアホ毛………ヴっしんどい………なんかさあ…アホ毛と趣味性癖がかなり一致しててさあ…リア友ならドン引きされることでも平然と言えるから…すき……とにかく神田ユウはやばかったです… (2016年7月2日 22時) (レス) id: 4bcfa69d12 (このIDを非表示/違反報告)
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