Extraordinary 2 (ページ26)

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3万円ページ26

　

　
　
一通りガラスを片付けてダンボールを貼って、管理の先生に報告した。

あれやこれややっていたから果たし状に記載されていた時刻はだいぶ過ぎてしまったけれど。

別に相手に気を使う必要は一切ない。

こっちは喧嘩売られている方だし。

こんなくだらいものに付き合う必要はないんだろうけど。

やられっぱなしでいるわけにはいかない。

また窓ガラスを破られても困る。

場所はこの学校の裏にある小さな公園。

公園とは言ってもベンチと錆れたブランコが二つ並んでるだけでの閑古鳥が鳴いているような場所。

間違っても告白するときに選ぶような場所ではない。

決闘にちょうどいいのかと聞かれるとそれも違うとは思うけど。

なんてことを考えていると、公園の付近まで来てしまっていた。

時刻は夕方19時。

少しずつ辺りも暗くなってきた。

ここは人気も少ない場所。

早く終わらせて帰ろう。

ゆっくりと公園に足を踏み入れた。

奥の方まで行くと、いつもは空のブランコだが今日は１つ席が埋まっていた。

　
　
　
　
　
目が合うと、そいつは不気味な笑顔を見せて手招きをした。

　
　

『……3万円。耳揃えて今すぐ出しなさいよ』

「へぇ……、可愛い後輩にカツアゲするんですか？」

可愛い？

なにこれ、幻聴？？

　
　

『窓ガラスの修理代と私をこの時間まで拘束した分お駄賃を出せって言ってんのよ』

「窓ガラスの修理費にだいぶ上乗せしてますね」

『喧嘩売った相手が悪かったわね。ごちゃごちゃ言ってないで早く出しなさい』

まったく……

なんでなの？

　
　
　
　
　
　
まったく喧嘩売られる心当たりがないんだけど。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
『……今日のところはこれで見逃そうって言ってんのよ』

　

　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　

　
　
　
『ね、……ジョングク君』
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　